みずほ情報総研とアクセラテクノロジは12月12日、Salesforce向け検索ソリューション「Search for Salesforce」を2012年2月から販売することを発表した。オンプレミス型とSaaS型の両方に対応し、SalesforceのAppExchangeで販売する予定としている。
Search for Salesforceは、アクセラの企業内検索エンジン「Accela BizSearch」がベース。Salesforceに登録されたすべてのデータを、レコードやファイル、ツイートなどのデータ形式を問わずに検索できるという。
企業内検索では、公開データに対するフラットな検索と違い、部署や役職に対応して階層構造を持つアクセス権を考慮して、エンドユーザーが閲覧できるデータのみを検索結果として返す必要がある。Search for Salesforceでは、この企業特有の情報セキュリティを守りながら、大量データを効率的に利用できるようになるとしている。
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ファイルサーバ検索にはActive Directoryの、Notes検索にはDomino Directoryの既存のアクセス制御内容を引き継ぎ、それぞれのデータソースに応じたセキュリティを保ちながら、一括で横断検索する。クラウドでもオンプレミスでも、データの所在に関係なく、エンドユーザーには統合的なデータ検索環境を提供するという企業ニーズにあったデータ運用が可能になるという。
両社によると、企業のクラウドサービス利用は急激に増加しており、代表格であるSalesforceを利用する企業数は10万を超えており、顧客関連データなどの重要なデータを外部のサービスに預け、クラウドベースで利用する傾向が高まっているという。高い拡張性を誇るクラウドサービスの利点も影響して、クラウド上で登録、利用されるデータ量はビッグデータ化しつつあるとも説明する。
Salesforce自体もレコード形式のデータに加え、ファイルデータ、掲示板、ツイート形式のデータ、ウェブサイトデータなど、多岐にわたるデータが扱えるようバージョンアップされ、多様な形式のデータがクラウド環境に集まっているとしている。こうした背景からみずほ情報総研とアクセラテクノロジは今秋から共同開発に取り組んでいると説明している。