NTTコムウェアは11月から建設や運用のコストを大幅に削減した省電力・排熱式データセンターの実証実験を展開。電力使用効率(Power Usage Effectiveness:PUE)が「1.1」以下を達成したと12月19日に発表した。
実証実験では、既存の建物を有効利用して、需要に応じて柔軟にデータセンターを増設できるようにファシリティや電力設備、空量設備、IT機器を構成単位(Provisioning On Demand:PoD)ごとに設計、構築する方式を採用。データセンター化に伴う改修コストを、従来比で45%削減したと説明している。
空調方式は、外気を取り込みIT機器で発生する熱を室外に排出する方式を採用することで、設備投資を抑えて消費電力を従来比で20%削減したという。高温度対応のIT機器を採用することで、外気温の高い場合にでも冷房装置が不要なデータセンターを実現できたとしている。
交流電源(AC)と直流電源(DC)の変換による電力ロスを極力減らした方式を採用するなどの取り組みで、現段階でPUEは1.1以下を達成したとしている。今後は1年を通じて運用環境で検証していく。同社はこれまでにPUE1.3を実現している。
※クリックすると拡大画像が見られます
※クリックすると拡大画像が見られます