#3:ハイパーバイザ(VMware Fusion)
筆者にとってWindowsは、どこかの時点で必ず使う必要が出てくるOSとなっている。特に、旅行中などで自宅のWindowsマシンにすぐさまアクセスできない場合に、そういった必要に迫られることが多いのだ。このため筆者は、VMware Fusion(以降、Fusion)を使ってMacBook Air上でWindows 7仮想マシンを稼働させるようにしている。
筆者はこれまでにMac上でParallelsとVirtualBox、Fusionを使ってみたことがある。これらの中からFusionを選んで使っている理由は、Windowsマシン上でのVMware Workstationとの類似性だけでなく、スピードや安定性を評価したためである。筆者は他の仮想マシンソフトウェアがスピードや安定性の面で問題を抱えていると言いたいわけではない。Fusionが提供するパワフルなネットワーク接続性や、グラフィック性能、リーズナブルな価格(もちろんVirtualBoxは無償である)を高く評価しているというだけだ。図Cは、Mac上でFusionを使用し、64ビット版のWindows 7を稼働させているところである。
図C:VMware Fusion上で稼働している64ビット版のWindows 7
#4:リモートデスクトップクライアント(CoRD)
筆者は、MicrosoftがMac OS X向けに提供しているRemote Desktop Connection Client for Macという製品をどうしても好きになれない。この製品はかなり不安定であり、毎回と言ってよいほど強制終了を強いられるのである。さらに、複数接続を管理する際にはイライラさせられる。筆者の場合、Windows上でいつも優れたツールを使っていたため、特にそう感じてしまうのかもしれない。一方、CoRDの製品ページには「CoRDはMicrosoft Windowsコンピュータ向けのMac OS Xリモートデスクトップクライアントであり、RDPプロトコルを使用しています。CoRDは使いやすく、高速であり、利用や改変を無償で行うこともできます」と記述されている。この言葉は100%真実だ!
筆者はまだ、CoRDの機能すべてを使いこなすまでには至っておらず、仕事で必要となる複数のWindowsサーバに手軽に接続するために使用しているだけだ。Macを使うようになってまだ日が浅いため、サーバリストに登録されているサーバの数も少ないものの、そのうちに増えていくことになるだろう。
図Dを見て「これは何だ?」と思われるかもしれない。これは、筆者が記事執筆時点で自分のマシンに接続できない場所にいたためであり、本来であれば図Dの空白部分にはサーバのデスクトップが表示されることになる。なお、サーバリストは画面の右側に表示されている。
図D:Mac OS X向けの万能リモートデスクトップクライアントであるCoRD