富士通の山本卓眞元会長が死去--FACOMでコンピュータ国産化に貢献

冨田秀継 (編集部)

2012-01-30 13:41

 富士通の元代表取締役社長で、顧問を務めていた山本卓眞氏が1月17日、肺炎のため死去した。86歳。葬儀は近親者で行った。富士通が1月30日に発表している。

 山本氏は1949年に富士通信機製造(現在の富士通)に入社。その後、富士通代表取締役社長、同代表取締役会長、名誉会長を歴任した。晩年は同社顧問を務めていた。

コンピュータの国産化に多大な功績を残した富士通顧問 山本卓眞氏
コンピュータの国産化に多大な功績を残した富士通顧問 山本卓眞氏

 元富士通専務の池田敏雄氏が率いたFACOM開発プロジェクトへの参加で国産コンピュータの歴史に名を残している。池田氏およびFACOM開発と山本氏のエピソードは、田原総一朗氏の著作『日本コンピュータの黎明―富士通・池田敏雄の生と死』、遠藤諭氏の著作『計算機屋かく戦えり』のほか、富士通のウェブサイト「池田敏雄ものがたり」などに詳しい。

 富士通が主催するお別れの会は、3月9日12時から帝国ホテル 本館2階「孔雀の間」で執り行われる。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]