IDC Japanは2月28日、国内製品別IT市場の動向を発表した。2011年の国内IT市場規模は前年比2.8%減の12兆8251億円、通信サービスを加えた国内ICT市場は前年比1.3%減の23兆7844億円となっている。
2011年は震災とその後の一連の事象、ユーロ圏の財政問題の影響、タイの洪水などで低迷。国内のIT市場とICT市場はともにマイナス成長となっている。
2012年は復興に向けた財政支出で景気が浮揚し、スマートフォンやITサービス、ソフトウェア、データ通信サービスが成長し、IT市場とICT市場はともにプラス成長に転換すると予測している。2012年のIT市場規模は前年比1.2%増の12兆9777億円、2012年のICT市場は前年比1.3%増の24兆1032億円と予測している。
国内IT市場の2010~2015年の年間平均成長率は0.2%減、国内ICT市場は0.3%増と予測。2015年の国内のIT市場規模は13兆444億円、ICT市場規模は24兆4724億円になると予測している。
IDCは全世界で展開している国別ICT市場調査の定義変更にあわせ、今回の調査でも定義を変更している。主な変更として、IT市場にフィーチャーフォンを追加した。