米Amazon.comの関連会社、Amazon Web Services(AWS)は3月1日、1月18日に米東海岸でサービスを開始したデータベースサービス 「Amazon DynamoDB」を、東京リージョンでも提供すると発表した。
Amazon DynamoDBは、RDBMSとは異なる分散キーバリュー型データストア「Dynamo」をベースにしたクラウド型のデータベースサービス。データ容量が自動的に拡張し制限がないことや、パフォーマンスを利用者が自由に設定できるなどの特徴がある。また、データの保存先にSSD(ソリッドステートドライブ)を使用したことで高速な処理を実現した。
管理面では、AWSが運営するクラウド型サービスであるため、ハードウェアの調達や設定やハードウェア障害の監視と対応などの手間が省ける利点がある。
また、AWS上のHadoopフレームワークを従量課金制で使用できるAmzon Elastic MapReduce(Amazon EMR)と連携できるため、大規模データの複雑な解析が可能で、処理結果をAmazon Simple Storage Service(Amazon S3)に保存することもできる。
東京リージョンで利用した場合の料金は、保存データ量1.2Gバイトあたり月額1.2ドル。1秒あたり50スループットの読み込みで1時間あたり0.012ドル、1秒あたり10スループットの書き込みで1時間あたり0.012ドルとしている。また、AWSの無料枠を使い、100Mバイトのストレージと1秒間に5回の書き込みと10回の読み込み(1カ月あたり4000万リクエストまで)が無料でできる。