リコーのビジネスディベロップメントセンターはSaaS型コラボレーションツール「IBM SmarterCloud for Social Business(SCSB)」(旧IBM LotusLive)を活用して業務効率化に取り組み、新商品の企画や国内外の販売準備に要する時間を20%削減し、新商品の市場投入スピードを向上させた。日本IBMが3月2日に発表した。
リコーのビジネスディベロップメントセンターは、プリンティングやスキャニングなどのドキュメントソリューションをはじめ、業種業務向け、クラウド型出力機器管理システムなどを開発している。「RICOH TAMAGO Clicker」や「RICOH TAMAGO Presenter」といった製品も手掛けている。
これらのソリューションの品質を高め、迅速に提供するための業務プロセス改善の一環として、2011年10月からビジネスディベロップメントセンターの全従業員と、世界各地でビジネスソリューションを開発、提供するリコーグループの一部がSCSBを試験的に活用している。
新商品の企画で、国内外のさまざまな販売会社から市場のニーズを集めたり、地域に即した適正価格や商品名を検討するにあたり、物理的に異なる場所で勤務するエンドユーザーが、SCSBの「フォーラム」や「オンライン会議」を活用している。
従来の電話やメールでのコミュニケーションに加えて、SCSB上で関係部門が一度に集まり情報を共有することで、企画から販売準備にまでの時間を20%削減できたという。SCSBのファイル共有とオンライン会議を併用することで、効率的に作業や議論を進められるために、会議時間の総時間を半減できたとしている。
文書に記載された業務プロセスを「アクティビティ・テンプレート」を使ってSCSB上で実現し、プロセスを自動化することで、業務を効率化できたという。加えて、業務の引き継ぎ、世界各地の拠点と業務の共有が容易になったとしている。