シャープ、複合機向けクラウドサービスを4月から展開

大河原克行 2012年03月02日 17時57分

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 シャープは、デジタルフルカラー複合機の最上位モデルとして、毎分62枚の高速出力が可能な「MX-6540FN」を3月26日に発売する。4月からは同製品に対応した法人向けクラウドサービス「3sweb Sharpdesk Online」の提供も開始する。

 シャープ 常務執行役員 ビジネスソリューション事業統轄兼ドキュメントソリューション事業本部長の中山藤一氏は、「クラウドサービスは、複合機における業務効率化のための重要なツールに位置づけている。クラウドサービスを独立した事業として捉えるのではなく、ハードウェアと一体化したサービスとして差別化していく」とした。

シャープ 常務執行役員 ビジネスソリューション事業統轄兼ドキュメントソリューション事業本部長の中山藤一氏
シャープ 常務執行役員 ビジネスソリューション事業統轄兼ドキュメントソリューション事業本部長の中山藤一氏

 クラウドサービスと連携することで、オフィスのセンターマシンとしての位置づけを強化。さらに同社の大画面タッチディスプレイである「BIG PAD」や、タブレット端末と連携したソリューションも提案していくという。

 3sweb Sharpdesk Onlineは、紙文章と電子データを一元管理するとともに、様々な機器から閲覧が可能な「Data Cabinet Online」、セキュアな認証プリンタによりオフィス内のどの複合機からも出力できる「Print System Online」、複合機や利用ユーザーを一括管理して無駄なプリントを削減する「Accountant Professional Online」の3つのサービスを用意する。Data Cabinet Onlineでは、シャープ製の複合機が導入されているサークルKサンクス店頭でのネットワークプリントサービスにも対応している。

 「3sweb Sharpdesk Onlineによって、入力、作成からデータ管理、出力環境までをトータルでサポートする他社にないサービスを提供できる。ITの専門家を持たないような企業でも、管理が可能になる点が特徴。シャープとしても弱かったクラウドサービスを強化し、アドオンで事業を拡大していく」(中山氏)という。

 また、同社ではiPhoneやiPad、スマートフォン、Android端末などから、無線LANを通じて直接複合機からプリントアウトしたり、複合機でスキャンしたデータをこれらの端末に取り込める「Sharpdesk Mobile」もAppStoreなどを通じて提供しており、モバイル端末と連動した提案も訴求していく考えだ。

 一方、最上位デジタルカラー複合機のMX-6540FNは、従来の最上位モデルとしていた毎分50枚機を進化させ、ライトオンデマンド印刷市場を狙った製品と位置づける。

 価格は346万5000円。月産100台を計画している。

  • 最上位デジタルカラー複合機のMX-6540FN

  • クラウドサービスを活用した提案を加速する

シャープ ドキュメントソリューション事業本部ドキュメントシステム事業部商品企画部 部長の本田良孝氏
シャープ ドキュメントソリューション事業本部ドキュメントシステム事業部商品企画部 部長の本田良孝氏

 「MX-6540FNは、高画質と安定性による優れたビジネス提案力の実現、オフィスの作業の効率化などの高生産性、センターマシンであるからこその環境とセキュリティ性能の実現、慣れていない人でも直感的に操作できる操作性といった点に商品の開発コンセプトを置いた」(シャープ ドキュメントソリューション事業本部ドキュメントシステム事業部商品企画部 部長 本田良孝氏)という。

 MX-6540FNの主な仕様として、MycrosトナーHG3を採用し、1200×1200dpiの高画質出力により写真の表現力を向上。様々なサイズの厚さの用紙、光沢紙やエンボス紙などの特殊用紙への印刷、ステープルや中トジ製本などの印刷が可能になっている。

 直感的な操作が行えるように、タッチパネル方式に対応した10.1型の大型カラー液晶を搭載。必要な機能を簡単に呼び出したり、プレビュー画面ではページの入れ替え、削除などが簡単にできる。

 ハードディスクに蓄積する電子データの暗号化や、コピー後やFAX送信後の電子データの自動消去機能を標準搭載している。

 さらに、ウォームアップ時間の短縮やネットワーク待機時の消費電力の削減により、消費電力を約56%低減。過去の使用履歴から頻繁に使用している時間帯はシャットオフせず、あまり使用していない時間帯にはすぐにシャットオフにするエコ学習機能や、電源ON/OFFスケジュール機能などを搭載することで、環境性能を向上させているという。

 また、オプションでプラズマクラスターイオン発生装置を搭載することが可能。ICカードによる認証機能も搭載できる。

 フルコンフィグレーションでは、5種類の紙折りのほか、安定した大量給紙を可能とするトリプルエアシステムを採用。最大9350枚の給紙が可能だという。

 中山氏は「1972年にSF-201を投入して以来、シャープの複写機事業は今年で40周年を迎える。40周年の第1弾製品として、フラッグシップ機を投入した。ドキュメント、業務用サイネージ、タブレット端末などのシステム機器で実績を持つ、液晶のシャープならではの融合によって他社にないソリューションを提供したい」と語った。

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