日本マイクロソフトは3月5日、金融プログラム「マイクロソフト ファイナンシング」の展開を開始した。販売パートナー企業向けに概要や手続きの情報を提供するポータルサイトを開設するとともに、同プログラムを理解するための説明会なども開催していく。
従来企業ユーザーがソフトウェアライセンスを購入する場合、一般的に契約時に一括もしくはライセンスプログラムでの年額払いを利用する必要があった。この場合、初期投資額が大きくなることからIT投資が実現できなかったり、先延ばしになったりするケースがあったという。
企業ユーザーはマイクロソフト ファイナンシングを利用すれば、月額払いや支払時期の変更などの柔軟な支払スケジュールを設定でき、予算計画にあわせてITシステムを導入できるようになるという。今回のサービスでは、マイクロソフト製品だけでなく、ハードウェアやコンサルティングなど幅広いIT投資がファイナンスの対象になる。審査があるが、企業の規模を問わずに利用できるとしている。
販売パートナー企業は、ソフトウェアやサービス、ハードウェアなどの調達を1つの契約に統合して企業ユーザーに提供できるというメリットがあると説明している。ユーザー企業に最適な支払を設定できることから、システム導入契約の成約率が向上できるというメリットもあるとしている。
マイクロソフト ファイナンシングは2003年にMicrosoftの1組織として設立。ライセンス販売をサポートし、企業ユーザーの資金面の課題を解決するためのファイナンスソリューションを提案するという。世界14カ国で金融サービスを提供している。日本での日本マイクロソフトのパートナー企業やユーザー企業との契約窓口は、日本電子計算機と昭和リースとなっている。