9.情報共有への利用
Evernoteでは、作成するノートブックの種類を選択することで、そのノートブックを見ることのできる人を決められる。もし、自分だけが見られる、極力安全で秘密のノートブックが欲しければ、デスクトップコンピュータ上にだけ保存され、ウェブとは同期されないノートブックを作成することもできる。これは、ローカルノートブックと呼ばれる。このアプローチの問題は、楽しみの一部が失われてしまうということだ。Evernoteはノートブックをデバイスやコンピュータと同期させるのにウェブを利用するため、追加したノートをスマートフォンやiPadでは扱えなくなってしまう。もしウェブと同期されるノートブックを作りたいのであれば、同期ノートブックと呼ばれるものを作成しなくてはならない。そして最後に、もし自分のノートブックを公開して誰とでも共有できるようにしたいなら(これは実際、共同ブログやwikiを作る方法としては興味深い)、公開ノートブックを作成してそれを世界と共有することもできる。
10.Trunkを使ってみる
無料版Evernoteにも多くの素晴らしい機能があるが、月5ドルあるいは年間45ドルで、プレミアム版にアップグレードすることもできる。プレミアムプランでは、ノート用のストレージ容量が増え(1Gバイトまで)、モバイルデバイスユーザーはオフラインでもノートブックにアクセスできるようになり、PDFの検索や共有ノートブックの共同編集も可能で、無料版Evernoteのかなり控えめな広告も取り除くことができる。どちらのバージョンでも、ハードウェアやソフトウェア、ノートブックのための興味深いアドオンが用意されている「Evernote Trunk」にアクセスできる。これらのアドオンは、ノートをとる体験をよりよいものにしてくれる。Evernote Trunkには、手書きノート作成用のタブレット端末、名刺管理用ユーティリティ、通話を録音するプログラムなど、さまざまなものが用意されている。
すべてを一緒に
新聞のスクラップを集めたり、レシートにメモを取ったり、あるいは頭の中でいろいろな情報を整理しようとしたりしている人は、Evernoteを試してみるといいだろう。Evernoteは無料で、使いやすく、使い込むほど気に入るはずだ。そして、Evernoteのおかげで、少しは夢を見る時間を取るだけの精神的な余裕ができたり、どこにやったか思い出せない大事なメモを必死に探し回る時間も減ったりするかも知れない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。