クラウドは1400万件の新規雇用を創出、半数は中国とインド--Microsoft

冨田秀継 (編集部)

2012-03-06 17:44

 米Microsoftは3月5日(米国時間)、クラウドコンピューティングと雇用に関する調査結果を発表した。クラウドコンピューティングは2011〜2015年にかけて1400万件の新規雇用を生み出すと主張している。また、クラウドコンピューティングが生み出すITイノベーションによって、新規事業として年間1兆1000億ドルの収入がもたらされるとしている。

 この調査はMicrosoftの委託を受け、ITリサーチ会社のIDCがまとめた。1400万の新規雇用の半数は、中国とインドで生み出されるという。上位4カ国の内訳は、中国が約460万件、インドが約210万件、米国が約110万件、インドネシアが91万6000件。日本は26万2700件の新規雇用創出が見込まれている。

クラウドが生み出す新規雇用(出典:Microsoft) クラウドが生み出す新規雇用(出典:Microsoft)
※クリックでMicrosoftのサイトにアクセス

 米IT業界と雇用をめぐっては、2つの大きな話題が現在進行形で議論されているところだ。

 一つは今年11月に行われる米大統領選挙。再選を目指すオバマ大統領は、年頭教書演説で米国最大の課題を「雇用」と定めた。なかでも、国内製造業での雇用創出に力を入れる考えを示している。この方針に影響を与えたのは、スティーブ・ジョブズであるとされる。

 もう一つは雇用の国外流出で、この問題の矢面に立っているのはアップルだ。同社は3月2日(米国時間)、雇用に関するウェブページを公開し、米国で51万4000件の雇用を創出したと主張している。

 米大統領選挙と雇用の問題、これらに関連したアップルの動向については、ZDNet Japanの特集「三国大洋のスクラップブック」の「iエコノミーの光と影」シリーズに詳しい。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    2023年OTサイバーセキュリティの現状レポート--75%の組織が過去1年間に1回以上の侵入を経験

  2. セキュリティ

    サイバーセキュリティ強化に向けてマイクロソフトが示す実践的な指針を紹介

  3. セキュリティ

    5分でわかる「AWS WAF」--基礎知識から運用で陥りやすい3つの落とし穴までを徹底解説

  4. セキュリティ

    最前線で活躍するトップランナーと本気で考える、これからのサイバーセキュリティ

  5. 経営

    ガートナーが指南、迅速な意思決定を促す「AI」活用を実践する3つの主要ステップ

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]