太陽生命保険は3月21日からITを活用して契約加入手続きのペーパーレス化、キャッシュレス化、テレビ電話での相談や健康確認などを始めた。契約手続きを簡素化するとともに、スピーディーな保障の引き受けを実現するという。
太陽生命では2011年10月下旬から営業職員の端末として12.1型の液晶タッチパネルを搭載したノートPCを導入している。従来、紙で行っていた契約の申し込みを、携帯端末で電子署名で完了できる。契約手続きに必要な書類が削減されたとしている。
営業職員は決済端末も携帯しており、デビットカードやクレジットカードで保険料を支払えるようになっている。決済端末からは、口座振替手続きも契約時に完結できるようにもなっている。
デジタルペンを利用することで、顧客の健康状態の情報を直接本社に送信して、契約加入査定を迅速に展開できるという。告知してもらった健康状態の内容を顧客がそのまま保管できるとしている。
これまで日を改めて行っていた面接による健康確認を、携帯端末に内蔵したテレビ電話の機能を活用して、本社のスタッフが契約手続き時に実施することもできる。テレビ電話の機能を活用すれば、顧客からの高度で専門的な相談や質問に対して、本社のサポートセンターの専門スタッフが顧客を待たせることなく応えられる体制となっている。
太陽生命はあわせて、サービスセンターを3月25日から週7日稼働させる体制も取る。土曜日、日曜日も平日と同様のサービスを提供することで、顧客からの質問に答えるとともに手続きも受け付ける。
携帯端末は富士通製。盗難や紛失時でも遠隔操作からデータを消去できることから、セキュリティがより強固になっているという。デジタルペンは大日本印刷が開発。自筆サインデータの再現性や書面交付への対応といったことを両立させられるシステムツールとしている。
また、日本IBMが平日システムと休日システム間のデータを同じ内容にする処理基盤の開発、あわせて運用と保守手順の休日対応も担った。休日のサービスは、営業支援サービスと事務サービスに加え、コールセンターサービスも提供するため、コールセンターシステムを刷新して、平日と休日のシステム稼働が実現したと説明している。