マカフィーは4月3日、企業向けモバイル端末管理(MDM)ソフトウェアの新版となる「McAfee Enterprise Mobility Management(EMM) 10.0」の提供を開始した。Android向けウイルス対策ソフトウェア「McAfee VirusScan Mobile Security」の新版も発表した。
EMM 10.0では、iOS端末向けに「サンドボックス」機能を搭載している。個人のメールボックスから社内メールの転送を防ぐことができる。iOS対応の「Block iCloud Backup」機能で、ユーザー所有の端末から社内データがiCloudに移動することも防止できるとしている。企業のセキュリティポリシーに従って、メールや連絡先、カレンダーなどの個人データと分離する機能「Secure Container」をAndroid向けに今後リリースする予定。
EMM 10.0を活用すれば管理者は、AndroidとiOSに対応する「Application Blacklist」機能でアプリを定義して、アクセスをブロックできるという。信頼できないSSL証明書もブロックして、悪質なウェブサイトへのアクセスも防止できるとしている。
AndroidとiOSに対応する「バルク プロビジョニング」機能で、多数の端末認証を迅速に展開できるという。1つのEMMサーバあたり1万5000台までの端末管理が可能になる拡張性も搭載しているとしている。
VirusScan Mobile Securityは、Android端末で包括的なマルウェア対策セキュリティを配備できるようになるという。ファイルやメモリカード、アプリ、ネットからダウンロードするファイル、テキストメッセージに隠れるマルウェアをウイルス定義ファイルで自動的にスキャンして、企業内への侵入を防ぐとしている。4月から提供される予定という。