ハードとソフトのパワーを駆使して変革を引き起こす
続いて、プロダクト部門アナリティクス&パフォーマンスマネジメントプロダクツ担当シニアバイスプレジデントのBalaji Yelamanchili(バラジ・ヤラマンチリ)氏が登壇し、「CIOの最大の関心事がアナリティクスであり、それに対してオラクルは高性能プラットフォーム、アナリティクスツール、アプリケーションといった点で競合優位性がある。ビジネスアナリティクスにおけるマーケットリーダーである」と切り出した。
ヤラマンチリ氏は、「オラクルのビジネスアナリティクス領域における取り組みは、社内データもビッグデータも含めたあらゆるデータ、あらゆるソースを利用し、包括的にあらゆる分析ができることに強みを持つ。さらに統合されたアナリティクスアプリケーションを提供し、企業内でも、クラウドでも、モバイルでもというように、どこでも誰でもが利用できるのが特徴である」とし、「オラクルが持つハードとソフトのパワーを駆使することで変革を引き起こすことができる」などと語り、Exadata、Big Data Appliance、Exalytics、Endecaといった同社製品ラインアップの紹介や、80を超えるインメモリ分析アプリケーションがある現状などを説明しながら、同社が展開するEngineered Systemsによる強みを強調した。
導入事例については、具体的なユーザーの声をビデオで紹介。自動車産業における各種データを収集、分析する業務を行っているRL Polkでは、「Exalyticsにより、高性能な環境での分析やインタラクティブなデータのやりとりが可能になった。10倍のパフォーマンス改善があり、ドリル分析では最大100倍の性能改善が図れた」とした。バターの生産などを行っているLand O'Lakesでは「農家に種の情報を提供するために、20種類もの情報を分析し、最適な分析結果を提供している。これはオラクルのビジネスインテリジェンス(BI)によって実現したものであり、社内でも400人の営業が活用している」とした。
日本企業の事例としてはNTTデータ先端技術を紹介。「技術者だけでなく、経営者、営業、販売などさまざまな社員が活用できるようになっている。InfiniBandで最高のパフォーマンスを発揮。ビッグデータをより速く、より高い確度で計算できる」とした。
これらの説明を通じて、ヤラマンチリ氏は「オラクルがアナリティクスの領域において、どれだけの幅や深さで展開しているかを理解してもらえただろう」と、その実績を強調してみせた。