ここでシステムズマネジメント担当シニアバイスプレジデントのSteve Wilson(スティーブ・ウィルソン)氏が登場し、「Oracle Enterprise Manager Ops Center 12c」を初めて公表した。
ウィルソン氏は「Oracle Enterprise Manager Ops Center 12cは、実装を7倍高速に、拡張性を4倍に高め、ミッションクリティカルなクラウド実装を可能とし、Solaris 11の性能を最大限に引き出す初のクラウドOS向けツールである。
Oracle Engineered Systemsの管理が可能になり、システムパフォーマンスを10倍に向上させ、運用ダウンタイムを4分の1に削減できる。高速化、コンピュータ資源の最大活用、簡素化を可能とし、オペレーションの俊敏性を12倍に向上させた。しかも、これを追加コスト無しで提供することができる」と述べた。
富士通がCPUを開発する意義
一方、基調講演では富士通 執行役員副社長の佐相秀幸氏が登壇。「テクノロジーをベースとした新しい富士通の創造・挑戦」について講演した。
佐相副社長は、スマートフォンのソフト量が金融機関のバンキングシステムと同等規模に達していることや、一日のピークトラフィック量が劇的な勢いで増加していること、サーバの出荷台数が年率10%増で推移していることなどを示しながら、「アプリケーションがリッチになり、ここから大量のデータが発信されるのは明らかである。この大量のデータをどう利活用するか。ここに富士通の役割がある」とした。
また、次世代SPARC64の開発が進んでいることにも言及。「遠くないタイミングで市場に投入することになる。当初予定していた性能、消費電力がほぼ達成できそうだ。いま、オラクルのデータベースやソフトウェアとチューニングをはじめたところである」などとし、「爆発的に増加したデータを処理することが求められる次世代サーバは、高並列演算処理を中心に、インメモリ処理、超高速結合技術などが重視されるだろう。これを実現する上で、富士通が独自にCPUを開発する意義がある」などとした。
オラクル幹部による基調講演は、当初の予定を30分以上もオーバーするものとなった。