他のLinuxディストリビューションにまつわる調査では、35.7%のユーザーがUbuntu以外も使用しており、20.2%が「Linux Mint」といったUbuntuからの派生ディストリビューションを使用している。Linux Mintは、デスクトップPCにおけるUbuntu最大のライバルとなっているものの、この調査において独立した選択肢としては挙げられていない。Carr氏は「今回の調査においてLinux Mintは、他のLinuxディストリビューションと、Ubuntuからの派生ディストリビューションという2つの選択肢のどちらかとして回答されている--次回の調査では明確に区別したい」と付け加えている。
Carr氏の最後のコメントは「この調査によって、Ubuntuユーザーはおそらく、単独のUbuntuマシンだけでなく、Ubuntuを搭載した複数のデバイスをも購入するという傾向が浮き彫りにされたと言える。・・・また、利用されているOSの多様さを考えた場合、製品のロードマップを作成する際に現在優先されている事項、すなわち他のOSとの連携を強化したプラットフォームの開発を推進し続けるということの適切さも見て取れる」というものであった。
Ubuntuを搭載した新たなデバイスが売れるかどうかについて、筆者は確信が持てないでいる。確かにCanonicalは、ユーザーがUbuntuブランドのテレビやスマートフォン、タブレットの購入に踏み切ることを期待しているものの、Dellが大手メーカーとして初めてUbuntu搭載PCの販売を開始した2007年以降、実際に購入した人たちはほんの僅かだったということを考えると、どれだけの人間がUbuntu搭載デバイスを購入するのだろうかと筆者は考えてしまうのである。
すべての画像はCanonicalのご厚意により掲載させて頂いている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。