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Oracle OpenWorld Tokyo:エリソンCEO、ハードとソフトの融合を語る--ジョブズとの思い出も披露

大河原克行

2012-04-05 12:31

 東京・六本木の六本木ヒルズなどで開催中の「Oracle OpenWorld Tokyo 2012」の2日目となる4月5日、米Oracleの最高経営責任者(CEO)であるLarry Ellison(ラリー・エリソン)氏が基調講演を行った。

 「Extreme Innovation」をテーマに午前9時30分からはじまった基調講演は、京都からのライブ中継となり、会場にはユーザー企業の経営トップなどのエグゼクティブを招き、同社が掲げるEngineered Systemsなどについて説明を行った。

 冒頭、日本オラクル専務執行役員の三澤智光氏は、「今日の基調講演には東京会場への中継を含めて約2000人が参加し、さらに全世界にウェブキャストで配信される。ラリー・エリソンは、京都にも自宅を持っており、今日は京都からのライブ中継となる。Oracle OpenWorldは全世界で開催しているが、ラリー・エリソンが基調講演を行うのはサンフランシスコでの開催以外では記憶がない。日本時間で実施されるの基調講演を楽しんでほしい」とした。

ハードとソフトを融合させて次世代コンピューティングを実現

 基調講演でエリソン氏は、「次世代コンピューティングを実現するには、ハードウェアとソフトウェアの双方が必要であり、ハードとソフトが“Engineered to Work Together”を実現することになる。これを実現しているのがアップルであり、それにより企業価値が高まっている」と切り出した。

 まず触れたのがExadataとExalogicである。「ExadataとExalogicは、新たな技術と並列化した新たなアーキテクチャーを採用することで、ディスク使用量を10分の1に削減し、10倍の速度向上を実現した。これまでの進化は15〜25%の向上だが、そんな水準の性能向上ではない。また並列化によってフォールトトレラントを実現している点も大きな特徴だ。最速のコンピュータを目指すとともに、最高のコストパフォーマンスを目指した。もし、最安値で最高のパフォーマンスを持つデータベースが必要ならば、Exadataを採用してほしい」などとした。

 もともとはIBM Pシリーズを上回ることを目指して開発したとするExadata。エリソン氏は、すでにそれを上回る高い性能を実現していることを示す一方、アサヒビールでは、営業分析クエリの処理時間が従来の2時間からわずか30秒に短縮したことや、三越伊勢丹ではマーチャンダイズ分析において25倍の速度向上を実現したことをはじめ、マツダ、野村総合研究所、NTTドコモなどの導入事例を紹介。「熟考に熟考を重ねる日本の企業がこれだけ多く、Exadataを採用して成果をあげている」などとした。

 また、「Exalogic Elastic Cloud」における実績にも言及。さらに「SPARC SuperCluster」が「IBMのPOWER7の2倍の速度、価格は4分の1となっている」とし、高速性や信頼性などにおける優位性が評価されていることなどを導入事例を示しながら強調してみせた。

 加えて、1テラバイトのDRAMを持つ「Exalytics in-Memory Machine」により、分析アプリケーションが10〜100倍高速になり、究極のパフォーマンスアナリティクスを実現することも紹介した。

 「分析アプリケーションも同時にインメモリ化に対応した。単にハードウェアを次世代に進化させるだけでなく、ハードとソフトの両方を一度にエンジニアリングすることが重要であり、それが最善の結果を実現することにつながる」と強調した。

 また「SAP HANA」との比較にも言及。「HANAはカスタムコードが前提となっており、新たなプログラムが必要。既存のものは利用できない。Exalyticsは既存アプリケーションがそのまま利用できる、それだけでも数倍の差が出る」と語った。

 さらに、同社の業績が最新四半期では130%以上の成長を遂げていること、期末には10億ドルのビジネスに成長することなどにも言及した。

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