4.CCNA
次に挙げるべき本来正しい資格は「CCIE(Cisco Certified Internetwork Expert)」だ。ところが、これはあまりにも取得に手間がかかる資格で、現実的にはこれを取得するチャンスのある技術者はほとんどいないだろう。Ciscoの機器はネットワークのバックボーンを構成していることが多く、多くの中規模および大規模組織で利用されているが、ほとんどの組織はCCIEを必要としておらず、その費用を負担するだけのリソースもない。
これが、より基礎的な「CCNA(Cisco Certified Network Associate)」の資格の方が賢い選択だと考える理由だ。CCNAは、技術者が同社のネットワークOSの基礎に習熟するのに役立つ一方で、同時に履歴書も強化してくれる。特に意識の高い人であれば、さらに進んで「CCNA Security」の資格を手に入れてもいいだろう。ネットワークセキュリティに対する意識はエンタープライズシステムの重要な要素だ。
5.CSSA
2012年に、DellはSonicWALLの買収を発表した。Dellが同社を買収しようとしている理由は、SonicWALLが中小企業の統合脅威管理市場で大きく成長したからだ。
誰かは、これらのデバイスの設定とトラブルシュートをできる必要がある。「CSSA(Certified SonicWALL Security Administrator)」の資格は、同社のデバイスのインストールと管理に習熟していることを証明するだけでなく、認定を受けたプロフェッショナルは、サポートを受けたり、ベータテストプログラムに参加することができる。
組織は今後も、ファイアウォール、ルーティング、脅威管理サービスを扱えるネットワークデバイスを必要とする。SonicWALLはかなりの市場シェアを得ており、Dellにさらなる成長をもたらすだけのマーケティングの力を持つようになった。同社のデバイスの設定方法を知っておくことは、特に多くの小規模企業をサポートするITプロフェッショナルには役に立つはずだ。
6.PMP
リーダーが多すぎるという問題は、ITの問題としてはあまり聞かない。むしろ、プロジェクトのニーズを評価し、必要な資源と依存関係を判断し、現実的なスケジュールを策定し、技術的な問題を管理することのできるITプロフェッショナルが不足しているようである。
Project Management Instituteは、「PMP(プロジェクトマネジメントプロフェッショナル)」の資格を管理している非営利組織だ。この試験は、利益を得たり、ITプロフェッショナルが製品について学ぶ動機付けをしたり、非公式の売り上げ応援員になるために作られたものではない。PMPは、プロジェクトについて能率よく計画を立て、予算を策定し、時間通りに予算超過せずに完了するための能力を持っていることを証明する。これらは、ほとんどの中規模および大規模企業の情報システム部門で必要とされるスキルで、このような能力は、われわれが生きている間には、アプリケーションやサードパーティ開発会社で置き換えることのできないものだ。
7.CISSP
もしセキュリティを専門にしたいのであれば、あなたが探している組織は「CISSP(Certified Information Systems Security Professional)」の資格認定を管理している(ISC)2(International Information Systems Security Certification Consortium)だ。ベンダー中立的な同組織の資格は、ベンダーに依存しない最善のセキュリティ資格の1つとして評価を得ている。
組織のデータ、ネットワーク、およびシステムは、個人、企業、顧客、そして営業秘密の価値を狙った攻撃を受けることが多くなっている。従って、安全な環境のアーキテクチャ設計、デザイン、運用、管理に関して相当な成功と理解を示した人は、他の人よりも評価されるだろう。それに加え、資格を得る過程で身に付けた知識は、学習者が最新の法規制やベストプラクティス、セキュリティに影響のある最近の技術についていくのにも役立つ。