「例えば、IT部門は素晴らしいコードを提供したという話だけでなく、事業部門が市場により素早く商品を提供でき、新たに15万ドルの収入源を確保することを可能にする素晴らしいコードを提供したという話をするということだ」
「ビジネスのレンズを通して物事を見始めれば、IT部門の振る舞いは変わり、それが技術部門全体で増幅され始めるだろう」(Alderton氏)
4.差別化できるものに集中する
競争上の優位をもたらす製品、サービス、提供チャネルに社内のリソースを集中し、付加価値のないコモディティサービスはアウトソースすべきだ。
「競争上の強みにならないものに50万ドルを払うくらいなら、それをサードパーティに渡して、取引コストに応じてそれを提供させれば、維持コストや資本コスト、開発コストは払わなくてもいい」(Alderton氏)
「事業部門が競合相手を上回ることのできる顧客やチャンスにイノベーションを集中させるべきだ」と同氏は述べている。
5.現状を維持すべきかどうか常に考える
これまで特定の形で技術を使っていたからといって(例えば従業員に標準的なデスクトップと電話の組み合わせを与えていたからといって)、それがその組織にとって最善の方法だとは限らない。
Alderton氏によれば、「技術のために同じことを続けるのに、どれだけのコストがかかっているのか」と問いかけ、より効率的にITを提供する方法がないか考えるべきだという。
「これには、非常に広範囲のことが含まれる。流行していることだけに注目するのではなく、基本的であまり重要ではない技術から、通信に関することまで考えなくてはならない」と同氏は言う。
「例えば、多くのスタッフはデスクトップとラップトップ、電話をそれぞれ1台持っているかも知れない。その経費を見て、『これらすべてのインフラが必要なのだろうか?』と考えてみることができる」(Alderton氏)
「もし仮想化できれば、スタッフの机の下に価値が下がりがちなコンピュータの筐体を置く必要はないかもしれない。これを集中化することができれば、利用率が向上し、所有コストが下がって、機器の価値の下落や、電力消費、セキュリティも改善するかもしれない」
ビジネスプロセスとワークフローも、同じように検討の対象とすべきだ。「物事は進化し、成長する。そして、一歩引いてみれば、今あるワークフローは、ゼロから作り直したとしたら違ったものになるかもしれない」
可能な場合は、組織内のワークフローを自動化して、経費を削減し、手作業のビジネスプロセス間で作業を引き継ぎするときにミスが起きるリスクを減らすべきだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。