海外ベストセラーを読む: サイト訪問者を顧客に変える方法 - (page 3)

エグゼクティブブックサマリー

2012-05-02 09:00

検索エンジンマーケティング

 検索エンジンマーケティングには、結果が出るのに長期間かかる「オーガニック検索マーケティング」と素早く結果が出る「有料検索マーケティング」の両方を行って検索エンジンの最適化を行う必要があります。質の高い検索エンジンマーケティングには、オーガニックと有料の両方のマーケティングが必要です。なお、オーガニック検索とは、検索エンジンの検索結果のリストのうち、有料登録やスポンサー広告などの結果を含まない部分のこと。また、そのような結果しか含まない検索結果のことを指す。

 オーガニック検索は、次の5つの信頼の柱の上に成り立っています。

オーガニック検索が成立する信頼の5つの柱とは

1. 信頼性
信用を得るには、詳細な説明、写真、製品仕様など、包括的なコンテンツを提供してください。

2.説明
より詳細な情報が多ければ多いだけ、そのウェブサイトの質は高くなります。最新の動向に関する最新の情報を提供してください。訪問者の質問に答える分かりやすい「よくある質問集」を作ってください。定期的に更新することが大切です。

3.シンプルさ
ウェブサイトは分かりやすく、詳細な情報を載せたものでなければなりませんが、それと同時に、シンプルで欲しい情報が簡単に手に入り、フォローしやすいものでなければなりません。

4.フォローアップ
訪問者は、現在あるいは未来の顧客になる可能性があります。「欲しいものリスト」機能を付けて、訪問者に将来買い物をしてもらえるよう促しましょう。「欲しいものリスト」とは、訪問者が次回ウェブサイトを訪れた時に購入するかもしれない商品を表示する機能です。

5.安全性
名前や住所、電話番号やクレジットカード情報など重要な個人情報を保護することができることを示し、訪問者を安心させてください。


 オンラインマーケティングは、キーワード調査から始めてください。キーワード調査をすることで、見込み客がオンライン検索をする時に、何を求めているか明らかにすることが出来ます。便利な調査ツールには、ワードトラッカー(Wordtracker)、キーワード・ディスカバリー(Keyword Discovery)、グーグルのアドワーズ(AdWords by Google)、ヒットテイル・ドット・コム(Hittail.com)などが挙げられます。

 有料検索とは、料金を支払って自社の広告をできる限り目立つ場所に移すことを指します。支払う料金は、指定したキーワードの価値によって変わります。グーグルは、広告主が有料検索マーケティングを確実に最大限生かせるよう取り組んでいます。広告主がキーワードに基づいて広告を優先的に表示するために料金を支払うと、グーグルは関連性のある検索結果の中で目立つ場所にその広告を表示します。キーワードの中にはワンクリックにつき5ドルから20ドルかかるものもあるため、でたらめにキーワードを選ぶととんでもない額のコストが掛かる場合があります。よって、計画を立てることが重要です。ですが、中には無料同然のキーワードもあるので、安心してください。

 ローカル検索を使えば、ユーザーは地元の店や会社を検索することができます。これはローカライゼーション(地域化)とは異なります。ローカライゼーションとは、ウェブサイトに、例えばサンディエゴの気象情報など、局所的な情報を表示することを指します。このような地域を絞った情報を提供するウェブサイトは、その地域に存在するとは限りません。どの地域の気象情報も、気象庁のウェブサイトから見ることが出来ます。しかし、ローカル検索は、特定の地域にある企業や店だけを取り扱います。自分の会社を見つけてもらうためにローカル検索用のウェブサイトを立ち上げる必要するにありません。

 するべきことは、連絡先、企業や製品、サービスの写真など、できるだけ多くの情報を検索エンジンに提供することです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]