Willey氏:彼は製品に非常に興味を持っていて、われわれ開発チームが「何を」「何のために」開発しているのか説明する機会を数多く設けてくれる。また、より効率的に構築するためのアイデアも提案してくれ、非常に積極的に製品開発に関わっている。
Phillipsは市場をよく理解しており、われわれにとってとても価値の高い人物だ。イノベーショングループへの投資が増え、多くの開発者が入社したことも、彼がイノベーションに価値を見いだしているからこそだ。
村上氏:研究開発を含めた戦略やロードマップをすべて見直したことは、本当に大きな変化だと感じる。PhillipsがCEOになってまだ1年半ほどだが、各業界にフォーカスしたGo-To-Market戦略を打ち出し、この戦略を強化するためERPベンダーのLawson Softwareを買収し、そしてクラウド化を進めるためSalesforce.comと提携した。この3つは非常に大きな変化だった。
--最後に、日本市場についてコメントを。
日本インフォアの村上智社長
村上氏:われわれの顧客は製造業が中心だが、リーマンショック以降、円高が続いていることもあり、投資が海外に向かっていると感じる。以前は日本にも余裕があり、ERPの導入も各国ごとに地域最適化を進めていたが、今は新規工場の建設や営業拡大などはすべて海外に広がっている。グローバル展開するInforとしては、これは大きなチャンスでもあり、顧客の役に立てる機会が増えているということだ。
今、ERP導入にはスピードが求められており、かつてのような地域最適化モデルではなく、横展開できるものが必要となっている。その中で、Inforの提供する業界特化型ソリューションはまさに今の時代に適したものだ。顧客の課題に対して貢献することが、これからの日本の元気にもつながると信じている。