医療崩壊の危機を救う--情シス担当大学職員の工夫 - (page 2)

怒賀新也 (編集部)

2012-05-08 12:00

 さらに、久留米大学では、電子カルテシステムを携帯端末が参照できるようにする仕組みとして、同じくコア・クリエイトシステムの「WATATUMI」を導入。規模は600台と大きく、さらに医師用に300台を追加する予定だ。

モバイル端末を使うと患者のベッドから直接体温などの情報を送れる
モバイル端末を使うと患者のベッドから直接体温などの情報を送れる

 実際に宮崎大学でWATATUMIを利用しているリーダークラスの看護師は、体温や脈拍といったバイタル情報をベッドサイドで直接入力できるようになったことで「机に戻って紙から転記する手間が省けた」と話している。

 だが、全体で場合によっては1人の患者にかかる時間が半減しているものの「経過情報はまだ転記しなくてはいけないためこれも直接入力できればもっと短縮できる」ようだ。

 電子カルテの普及率は、大学病院では90%近いものの、大規模病院で40~50%程度。特に中小の病院での普及率が低いという。「導入効果がはっきりしない」との印象が強いようだ。電子カルテには、データを統計学的な手法で分析できるなどの効果も見込めるため、長期的に見ると病院としての競争力向上につなげられることも利点といえる。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]