電通国際情報サービス(ISID)はSaaS型連結会計システム「STRAVIS on CLOUDiS」をAmazon Web Services(AWS)のクラウド上でも提供を5月9日から開始した。
STRAVIS on CLOUDiSは、ISIDが開発する連結会計パッケージ「STRAVIS」と連結経営データ収集システム「STRAVIS-LINK」をクラウド環境で提供するサービス。制度連結会計と管理連結会計の融合をコンセプトに、国際会計基準(IFRS)対応、グループ経営管理の強化、決算早期化などの課題を解決できるものという。
子会社からの連結経営データ収集から、制度と管理の両面での連結決算数値作成までグループ経営にかかわる連結会計業務全般を支援できるとしている。STRAVISは400社以上に採用されている。
ISIDは2010年からSTRAVIS on CLOUDiSを提供している。これまではISID独自のクラウド基盤で提供してきたが、今回、AWS上でも利用できるようになる。
STRAVIS on CLOUDiSは、AWS上で稼働させるだけでなく、システム運用の支援サービスとあわせて提供する。ユーザー企業はインフラ運用の負荷から解放され、運用コストを削減できるという。
AWSのリソースは短時間で調達できることから、連結対象子会社の増加や期末の決算期など、システムに対するアクセス増加が予想されるようなケースで、計画的かつ効率的にリソースを増やせる。障害発生時には短時間で復旧することも可能という。高い可用性や耐障害性が実現できるとしている。「Amazon Simple Storage Service(S3)」にデータを定期的にバックアップするサービスも標準で提供する。