「ゴルフクラブを購入した消費者に対して、どんな提案をすれば、さらなる商品の購買を促進できるか。顧客接点での行動が数時間や数日間といったものではなく、数秒単位で取れるようになり、消費者が悩んでいる間に何かしらのアクションを行える」(日本IBM グローバル・ビジネス・サービス事業ビジネス・アナリティクス&オプティマイゼーション パートナーの松山雅樹氏)
もう一つのBAOソリューションであるCFOパフォーマンス・インサイトは社内のさまざまなデータを可視化し、企業の課題や原因特定などを瞬時に行う経営管理ダッシュボードであり、ビジネスの状況や市場の特性をふまえた最適な業績管理指標を、日本IBMが提供するSPSSやCognos、Netezzaといった製品群に設定することで数々のデータをもとに高度な分析を行うことができる。
売り上げ拡大や課題解決のための指標や切り口を設定すると、問題箇所を予測するだけでなく、経営指標の因果関係を分析して原因を特定するほか、通常の分析では気がつかない指標間の相関を発見できるという。

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「これまで提供してきたグローバル経営ダッシュボードをさらに強化したものともいえ、指標間の相関分析については大きな差別化になると考えている。7月にも日本語版として提供する予定であり、約4週間という期間を目安に、現場に適用し成果を上げるためのプラニングを行う企画支援サービスも提供する。導入後半年間で何かしらの成果を享受できるものにしていく」(松山氏)
日本IBMでは、ビッグデータに対応したコアソリューションとして「グローバル経営ダッシュボード」「統合リスク管理」「グローバル・サプライチェーン最適化」「カスタマ・インサイト」「情報活用基盤(IMF)」「エンタープライズコンテンツマネジメント(ECM)」という6つの領域を設定。今回の2つの製品は、それらのコアソリューションの一部を構成するものと位置付けている。
「これらの6つのコアソリューション領域に対して、今後も継続的に、より具体的なソリューションを提供していくことになる」(鴨居氏)