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明暗分かれた電機大手8社の決算 - (page 2)

大河原克行

2012-05-15 16:03

変わり身が早いサムスン

 サムスン電子が発表した2011年(2011年1〜12月)の業績は、売上高が前年比7%増の165兆ウォン(約11兆5500億円)、営業利益は6%減の16兆2500億ウォン(約1兆1400億円)、純利益は15%減の13兆7300億ウォン(約9600億円)。また、2012年第1四半期(2012年1〜3月)の業績は、売上高は前年同期比22%増の45兆2700億ウォン(約3兆1600億円)、営業利益は前年同期比98%増の5兆8500億ウォン(約4100億円)、純利益は81%増の5兆500億ウォン(約3500億円)となっている。

 営業利益は、2011年第4四半期に続き、四半期ベースでは過去最高を記録。さらに、営業利益率は10%前後となっており、国内電機大手で最も営業利益率が高い三菱電機の6.2%を遙かにしのぐ。国内電機8社合計では2.2%の営業利益率にとどまっており、サムスンとは大きな差があることが浮き彫りにされる。

 薄型テレビの不振から脱皮できず、業績が低迷する日本の電機大手に比べて、薄型テレビの不振を急成長するスマートフォンでカバー。さらに成長著しい新興国でのビジネス拡大を積極化するという変わり身の速さが、2011年後半からの業績回復、過去最高の営業利益の更新につながっている。

 では、日本の電機大手は、2012年度の業績をどう見ているのだろうか。

 電機大手8社が発表した2012年度連結業績見通しによると、8社合計の売上高は45兆1400億円となり、前年比3.3%増と前年実績を上回る計画。8社中7社が前年実績を上回ると予想している。唯一、日立製作所だけが前年実績を下回る予想だが、これにはHDD事業とディスプレイ事業を譲渡したことが影響している。同社によると、「譲渡分を考慮すると、売上高は100%強となり、実質増収になる」と説明している。

 また、営業利益は前年比74.1%増の1兆6750億円となり大幅な改善を見込む。三菱電機を除く7社が増益を予想している。

 そして、当期純利益では2011年度の1兆円を超える赤字が大幅に改善。5850億円の黒字を見込んでいる。ここでは、シャープを除く7社が最終黒字に転換するとしており、2012年度の業績回復が期待されるところだ。

 これらの業績改善には、2011年度の東日本大震災やタイ洪水被害の影響分がなくなることも大きな要素のひとつだといえる。

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