日本IBMは5月17日、タブレットやスマートフォンなどのモバイル端末活用を包括的に支援するソフトウェア「IBM Mobile Foundation V5.0」の販売を開始した。
Mobile Foundationは「IBM Worklight V5.0」「IBM WebSphere Cast Iron」「IBM Endpoint Manager」という3つのソフトウェアで構成され、まとめて1つのライセンスで購入できるというもの。税別価格は1281万4500円から、6月16日からダウンロードできる。WebSphere Cast IronとEndpoint Managerは従来から販売されている。新たに開発されたWorklightは今回から販売が始まっている。税別価格は495万5900円。
Worklightは、オープンソースソフトウェア(OSS)の統合開発環境(IDE)の「Eclipse」をベースにした開発環境。JavaScriptやHTML5でプログラムでき、一つのコードからOSや画面サイズの異なる複数種類のモバイルアプリを生成できる。対応するOSはiOSとAndroid、BlackBerryとWindows Phoneとなっている。
WebSphere Cast Ironは、パブリックやプライベートといったクラウド、自社内運用のアプリケーションで構成されるハイブリッド環境を短期間で結合できる統合フレームワーク。WebSphere Cast Ironを活用すれば、数日でクラウドや基幹系アプリケーションにモバイルアプリを連携できるようになるという。基幹系システム側の更新をプッシュ通知機能を利用してモバイル端末に通知するといったことも可能としている。
Endpoint Managerは、モバイル端末の位置情報やインストールしているアプリの種類などを一元的に把握する。端末の紛失や盗難に画面ロック、遠隔で管理サーバからデータを消去といったことができる。モバイル端末内に保管されるデータを暗号化したり、アプリの改ざんも防止したりといったことも可能という。