BYODプログラムを成功させるには、企業はモバイル関連経費を管理する方法を正しく理解する必要がある。組織は、従業員が正しい料金プランを選択し、不必要な課金や保険、不必要な通話時間で余分なお金を払わないようにする必要がある。以下では、BYODプログラムを成功させるためのいくつかのヒントとベストプラクティスを説明する。
- 会社としてモバイル活用プログラムを始める前に、必ず会社のモバイル利用ポリシーを策定しておくこと。仕事以外での利用ポリシーに関する具体的なガイドラインを作って、使い方を管理すべきだ。
- 個々の利用状況と料金の関係を最適化するするため、グループ料金プランをよく理解し、利用しないサービスに料金を払いすぎないようにする。
- 定期的にサービスプランの見直しと検査を行う。モバイル通信サービスの請求書によく注意を払い、交わしている契約に合致しているかを確認すること。このことは、割引の適用もれがないかを確かめ、契約が守られていることを確認する役に立つ。
- 本来不要な課金が行われていないか注意する。従業員は、不要な料金が紛れ込まされているモバイルデバイスを使っているかもしれない。米国では、年間20億ドル以上の本来不要な通信料金が徴収されている。自分の会社がこの被害に遭わないようにしなくてはならない。
- 通信サービスのプランについて繰り返し再交渉する。これは、1回限りの交渉であってはならない。最善の料金と、最適なサービスプランを得るには、定期的に交渉を行う必要がある。この骨の折れるプロセスを自動化して、経費を低く保つには、強力なモバイル経費管理分析ツールを使うといいだろう。
- 悪用ユーザーをはじき出す。どんな職場でも、システムを悪用し、デスクトップで仕事をしながらデバイスで動画をダウンロードするような従業員が何人かいるものだ。利用状況を定期的に見直さない限り、こうした問題は絶対に発見できず、経費は不自然に高いままになってしまう。
- 新規デバイスの追加や、故障したデバイスの交換、デバイスのアップグレードに関するポリシーについてよく検討する。サービスプロバイダーとよく話し合い、新たにデバイスを増やす必要が生じても、料金が大きく増えたりしないようにすべきだ。
- できる限り多くの場所で従業員がアクセスできるプライベートWAN(無線LAN)を用意する。これで、通信会社を利用するデータ通信量を減らし、支払額を節約することができる。
BYODに取り組むすべての企業にとって、モバイル経費に対する理解と管理は成功に必要不可欠な要素だ。上記のガイドラインに従えば、無駄な通信時間やデータ通信の削減が、業績にかなりの影響を与えるだろう。また、従業員の選択と会社の士気に悪影響を与えることなく、真のモバイル管理を達成することができるはずだ。
David Snow
XigoのCMO(最高マーケティング責任者)を務める。
大企業と小規模企業の両方で、ネットワークに関する20年以上の経験を持っている。Xigo以前には、Cerylionの現場業務担当バイスプレジデントを務めており、同社のネットワーク財務管理製品およびサービスの設計・発売に関わった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。