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新着記事集:「負荷分散」

「Chrome」 と 「Internet Explorer」--戦略の違いとその効果 - (page 2)

Larry Dignan (ZDNet.com) 翻訳校正: 石橋啓一郎

2012-05-31 07:45

 米国時間5月8日に開催されたBank of America Merrill Lynchカンファレンスでも、Pichette氏が詳しく説明している。同氏は、次のように述べている。

 中核事業は依然として健全だ。それが、われわれの中心的な関心だ。しかしこれは実際には、誰もがAndroidやChrome、Youtubeなどの中核的なプラットフォームを知っているという、一連の第2の優先目標によって強化されている。エコシステム全体が加速しており、そのことがこれらのプラットフォームを後押しするという意味で攻撃的にも働き、Googleが革新を起こすことを可能にしてくれるという意味で、優れた防御的な性質も持っている。このため、われわれは今後も引き続きこれを継続していく。

 Googleはデスクトップ時代と同じように確実にTACを管理するための道具と手段を持っている。その点ではデスクトップ時代も今と同様だったと言える。われわれは最初にツールバーを作り、その後Chromeを作った。ChromeはTACの低減化に大きく貢献している。今の環境は静的なものではなく、非常に動的なものだ。そして、モバイルが台頭しようとしている。

 ある会社のCFOがChromeの大ファンだとすれば、それには何か意味がある。それで何か実際に得られるものがあるのだ。

 Googleは明らかにChromeには金銭的な利益があると考えている。要するに、Chromeのシェアが大きくなればなるほど、GoogleのTACは下がるということだ。

 Microsoftの側でも事情は似ているが、同社はIEをそれほど強くは前面に押し出していない。なぜなら、同社は「Windows」を持っているからだ。

 GoogleはChromeがTACを節約するものだと見ているが、MicrosoftはIEをOSの拡張であると位置付けている。

 Microsoftのハロー効果は次のようになるだろう。

  • Bingへのトラフィック獲得
  • 同社の他のサービスの利用を促すツールバー
  • HTMLや標準に対する発言力
  • 「Windows 8 Metro」アプリを強調するための主な手段
  • 最終的な「Office 365」との統合、およびマイクロソフトのサービスの普及

 Microsoftは司法省との対立を抱えていたため、IEの市場シェア獲得に関してはあまり表だった行動を取っていない。

 Microsoftは、Chromeがシェアを拡大してからIEの広告を強化し始めた。しかし、収益報告電話会議でIEがChromeほど時間を取って語られることはない。Googleはずっと、Chromeのプロモーションに重点的に取り組んできている。その結果が今出始めているのだ。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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