PLM(プロダクトライフサイクル管理)大手の米PTCが6月3日から4日間、年次ユーザーカンファレンス「PlanetPTC Live」を米フロリダ州オーランドで開催する。初日にはジム・ヘプルマン社長兼CEOがキーノートに立ち、PTCの企業戦略や製品情報をアップデートするほか、冷蔵庫や洗濯機メーカーとして知られる米WhirlpoolのCIOが自社のPLMへの取り組みを紹介する。
PTCは設計ソフトウェアの「Creo」、コンテンツおよびプロセス管理ツールの「Windchill」、工学技術計算ソフトウェアの「Mathcad」など主力製品のロードマップなども明らかにする予定だ。
2日目のキーノートには、NASAのJohn F.Kennedy Space Centerでエンジニアリング部門のディレクターを務めるパトリック・シンプキンス氏や、マサチューセッツ工科大学(MIT)の経営科学およびエンジニアリングシステム担当教授で、General Mortorsにおいてグローバルオペレーションも担当するスティーブン・D・エピンガー氏が登壇する。
会場のRosen Shingle Creekホテル。オーランドは米国屈指の保養地として知られており、多くの観光客の中にビジネスマンが混じってイベントが進行することになる
エンジニアリング設計のプロセスがCAD、CAE、PDMなどのツールによりデジタル化している状況や、世界にまたがったアウトソーシングの進展、さらに、米国において「Generation Y」の技術者が持つ感覚が、エンジニアリングの文化に影響を及ぼしていることなどを指摘する予定だ。Generation Yとは、インターネットやソーシャルネットワークを使いこなしながら大人になった世代を指す。
PTCは世界30カ国に6000人以上の従業員を抱え、2万7000以上のアクティブ顧客がいる。リセラーなどのパートナー企業も800を超える。今回のセッション数も180におよぶほど規模が大きく、全世界から数千人のユーザーや報道関係者が訪れる予定になっている。
ZDNet Japanでは、Planet Liveの模様を現地から紹介する。