4.カラーマネジメント
12.04では、さまざまなデバイス(ウェブカメラ、スキャナ、プリンタなど)ごとにカラープロファイルを作成でき、簡単にプロファイルを切り替えることができる。プロファイルツールを開くには、まず「システム設定」を開き、「カラー」をクリックする。最初にこれを実行するときには、プロファイルをダウンロードして、細かい依存ライブラリを2つほどインストールする必要がある。その後は、デバイスごとにカラープロファイルを作成し、より正確な色を表示させることが可能になる。これにはカラープロファイルをよく理解している必要があるが、少なくともデスクトッププラットフォームがこの作業の妨げになることはなくなった。
5.Unityの設定
最新リリースには、「My Unity」(Unityの設定を行うユーザーが使いやすいツール)が同梱されるはずだった。しかし、そうならなかった。従って、12.04をインストールしたときに最初にすべきことの1つは、My Unityのインストールだ。このツールを使うと、ランチャー、Dash、パネル、デスクトップ、フォント、テーマを設定できる。なぜこれが同梱されなかったのかは、わたしには分からない。Unityが出た頃から、ユーザーはこのデスクトップを設定する機能を強く要求してきた。今ではそれが可能になったが、そのためにはこのツールをインストールしなくてはならない。
6.HUD
この驚くべき新メニュー操作システムは、言葉で言い尽くせないほど素晴らしい。HUDを使うには、アプリケーションを開いている状態で、Altキーを押してHUD検索バーを表示させる。そこでそのアプリケーションでやりたいことを入力して、選択肢の中から選択すればよい(訳注:日本語版では、日本語で入力してやる必要がある)。これに慣れるには少し時間がかかるだろう(その主な理由は、最初にマウスに手を伸ばしてしまうくせがなかなか抜けないからだ)。しかし、一旦HUDに慣れてしまうと、なぜこれまでこれを開発した人がいなかったのだろうと思うはずだ。ただ、1つだけ気をつけて欲しいことがある。インストール後の状態では、LibreOfficeではHUDは動かない。動くようにするには、Ubuntuソフトウェアセンターで「lo-menubar」というソフトウェアをインストールする必要がある。
7.ログイン壁紙
これは小さいことだが、一定の場面では気をつけなければならないこともあるため(これについて詳しくは述べない)、触れておくべきだろう。デスクトップで選択した壁紙が、ログイン画面に表示される画像にもなる。従って、デスクトップに表示するには問題のある画像を選んでいれば、同じ画像がログイン画面にも表示されることになる。壁紙は賢く選ぶこと。