「例えば、通常は同じグループには属していない企業の違う部署に属しているが、ある問題に同じような問い合わせをしている人たちをグループ化し、チャットによって話し合いをするといった使い方ができる」(Soman氏)
ソーシャルライクな機能は今後も強化していく方針で、次のバージョンにも新しい機能が入る予定だ。
ソーシャル化同様、現在の情報システムの課題であるスマートフォンなど利用するデバイスの多様化にも対応。主要ブラウザへの対応に加え、2013年にはスマートフォンやタブレット向けのアプリとしての提供も予定している。
「デバイスの多様化は、アクセスという問題に加えてCMDBをどうすべきか? という課題も生み出した。これまでサービスデスクとCMDBは全く別のものと考えられてきたが、やはり顧客からのリクエストがあり、我々の製品にはCMDBが統合されている。しかも、我々は単なる資産管理にとどまらず、ビジネスサービスと連動すべきものだと考えている。それによって、現在システムでどんなことが起こっているのか、正確な状況把握が可能となるからだ」(Soman氏)
こうした機能に加えて日本での意外な反響としては多言語対応が早くも評価されているという。
「複数言語に対応していることを歓迎する声が多い。一つのインスタンスを日本語と英語で共有したいという声があがっている。本社が企業のグローバル化に合わせ、7月15日時点で英語、スペイン語、中国語、フランス語、ドイツ語、日本語と7カ国対応としたが、日本企業のグローバル化が進んでいる表れといえる」(菊地氏)
こうした製品の特徴から、Nimsoft Service Deskは全世界規模でITリソースの管理を見直し、サービスデスクを活用したいと考える企業に適した製品といえるだろう。