デルが国内でセキュリティ事業の本格展開を始める。都内で開催中のプライベートイベント「Dell Solutions Roadshow 2012」で、同社代表取締役社長の郡信一郎氏が報道陣向けのグループインタビューで答えた。
米本社が買収したセキュリティサービス「Dell SecureWorks」の提供をまずは想定しており、近日中にも正式に発表する予定だ。
デルの郡信一郎社長
米Dellは2009年以降、セキュリティ企業の買収を数多く手がけてきた背景がある。SecureWorks以外にも、直近ではシステム管理のKACE、バックアップソフトウェアのAppAssure、ネットワークセキュリティのSonicWALLを買収してきた。また、米国時間7月2日にはIT管理ソフトのQuest Softwareとの間で買収の最終合意に達したことを発表。QuestのIDおよびアクセス管理製品は、SecureWorksとSonicWALLに合流することが投資家向けのプレゼンテーション資料に記載されている。
セキュリティ事業の本格展開にあたって、デルが国内にセキュリティ専門部署を設置するかどうかは明らかになっていない。ただし郡氏は、国内にソフトウェア事業部を新設する意向を問われた際に、「デルのセールスは、あまり(製品・分野ごとに)細分化しない手法をとっている」と回答している。
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