藤井 若い世代は進化したデバイスやネットワークの中で育ってきているので、企業ITに求めるレベルが高い。Webアプリケーションにしても、動作が遅かったり、見た目が悪かったりするのは論外といえます。そういう彼らのニーズに応えていく努力を情シス側もしないといけません。
御代 Webの世界はここ10年で一気に様変わりしました。それは実感します。デベロッパの世代交代もかなり進んでいて、Javaや.NETよりもPHPやRuby、JavaScriptを売りにする開発者が増えています。
山下 インフラを提供する立場から言うと、例えばCなんかと比べると、Rubyみたいな言語で構築したシステムは最新鋭のスペックを備えたマシンが必要になることが多くて、コンピューティングリソースも大量に消費する。でもハードウェアにはそんなに予算をかけられないので、クラウドを使いたいというパターンも増えています。
ただ、もう少しWebSocketなんかに気を使ってコードを記述すればネットワークの負荷は劇的に下がるのですが、そういう基本を知らない若い社員は多いかもしれない。ユーザーインタフェースとユーザーエクスペリエンス、この両方をきっちり意識してアプリを作れる開発者が育ってほしいですね。
サマリー
- 3.11以前から、モバイルやクラウド、ソーシャルネットワークといった
コンシューマーの技術を業務で使う流れはあったが、3.11でそれが決定的になった - クラウドは情シスの仕事を奪うのではなく、仕事の質を変えるもの
- コンシューマライゼーションの加速に伴い、技術者に求められるスキルも変化している
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