ビッグデータ対応で高速化図る--自然科学研究機構、基幹網を100GbEに更改

田中好伸 (編集部) 2012年07月05日 17時46分

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 大学共同利用機関法人の自然科学研究機構はネットワークを100ギガビットイーサネット(GbE)に刷新、3月から稼働させている。100GbEの稼働例はまだ少数だ。ネットワンシステムズなどが7月5日に発表した。

 同機構は5つの研究機関で構成される。そのうち、愛知県岡崎市に基礎生物学研究所、生理学研究所、分子科学研究所の3機関があり、それぞれが約2km離れた明大寺地区と山手地区にまたがっている。

 同機構では、研究システムの進展に伴い、取り扱うデータがテラバイトからペタバイトにまで容量が大きくなっているため、拠点間のデータ転送速度の高速化が必要となっていた。大学共同利用機関という性格上、システムやネットワークは外部利用者に開かれていることが必須であり、セキュリティを確保すると同時に、利便性を高める仕組みも必要とされていた。

 3月から稼働しているネットワーク「ORION 2011」は、明大寺地区と山手地区の間の基幹網を、100GbEに対応するハイエンドコアルータ「Brocade MLXe」(ブロケード コミュニケーションズ システムズ提供)シリーズで接続している。各地区内は無線LANを整備した。

 同時に、日立電線の認証スイッチ「Apresia」シリーズでネットワーク認証機能が利用できるようにし、動的な仮想LAN(VLAN)を構築している。これによって場所を問わずに、自身が所属するネットワークに自動で接続できる環境となっている。セキュリティ対策では、アプリケーションごとの利用を制御できるファイアウォールとしてPalo Alto Networksの「PA-5060」を採用している。

 サーバ群では、ネットワーク接続認証システムやウェブサーバ、DNS、メールサーバなどをハイパーバイザ「VMware vSphere」上で稼働させている。統合ストレージ「EMC VNX 5300」を採用し、同機種の仮想環境に対応するデータ自動階層化ソフトウェア「FAST VP」を活用している。バックアップとして重複排除ストレージ「EMC DataDomain 630」も採用している。

図 ORION 2011の構成概要
※クリックすると拡大画像が見られます

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