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損保向けシステム専業のガイドワイア、日本市場での陣地拡大に本腰

大川 淳

2012-07-06 11:45

 損害保険会社向けソリューションの専業ベンダーである米Guidewire Softwareの日本法人、ガイドワイア ソフトウェア ジャパンは、日本市場での基本戦略を発表した。製品の日本語化、サポート体制の強化、ユーザーコミュニティの構築などを軸に、長期的に市場開拓に取り組んでいく考えだ。

 Guidewireは2001年に設立され、損保向けのシステムに特化している。「他のシステムやソリューションを並行的に手掛けると、資源が分散し、より良いサービスを提供することは困難になる。この領域に集中することで、最良な製品を投入していきたい」(ガイドワイアのアジアパシフィック アライアンス ディレクター Joel Gay氏)のが理由だ。同社は、北米を中心に英国や豪州、ニュージーランドなどの123社に製品を提供、79社で運用が開始されているという。

写真 Joel Gay氏

 同社の日本法人は2007年に設立され、4社に納入している。Gay氏は「日本の損保業は、世界で第2、3位の市場規模があり、戦略的な市場だと位置付けている。日本の損保市場は、世界的にみて(日本特有の)さまざまな特徴があるため、それらの事情に合わせた対応が必要になる」という。国内では、専任要員が常駐、製品の日本語化とともに、自賠責保険や共同保険、全銀協手順などへの対応にあたっている。

 日本市場には、二十数社の主要な損保会社があるが、ガイドワイアでは「年に1、2社への納入を目標としており、長期的な視点で成長を目指していく」(Gay氏)意向だ。具体的な施策として、2012年初めからコミュニティの構築に着手している。既存顧客の4社のほか、損保業向けソリューションに関心のある企業にも呼びかけ、製品へのフィードバックを行うとともに、情報交換の場を提示する。また、国内でのパートナーを増やしていく方針だ。

 日本の損保業界では従来、基幹系システムには大型汎用機でCOBOLを基盤としたアプリケーションが使用されており、柔軟性が足りなかった。Gay氏は「汎用機システムの上に、Windows系のアプリケーションなどさまざまな要素を追加し、複雑性が増大していた。損保業向けの既存システムを使いやすく、効率性の良いものにすることが、当社の使命であると考えている」と話す。

 同社が展開している保険アプリケーションスイート「Guidewire InsuranceSuite」は、引受・契約管理の「Guidewire PolicyCenter」、損害調査業務管理の「Guidewire ClaimCenter」、保険料請求管理の「Guidewire BillingCenter」で構成され、損保業の主要業務のビジネスプロセスのほとんどすべてをサポートできるという。

 これら3種の製品のうち、1種あるいは2種でも購入できる。「このソリューションにより、優先度の低いタスクは自動化され、ユーザーは、付加価値の高い業務に集中することができるようになり、顧客からの要望への迅速な対応が可能になるほか、大型汎用機からWindowsやUNIX系のサーバへのリプレースがしやすくなる」という。

 Gay氏は「パッケージソフトでは、細かいニーズに対応しがたいのではという見解もあるが、これらの製品群はコンフィグレーションがしやすく、SOAやAPIにより既存アプリケーションとの連携も円滑にできる。また、これまでに38社がアップグレードしており、機能追加にも対応でき、製品がレガシー化することはない」と述べ、大きな自信を示した。

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