アップル、マイクロソフト、そしてグーグル--CIOにとって各社の発表が意味するもの

Patrick Gray (Special to TechRepublic) 翻訳校正: 石橋啓一郎 2012年07月11日 07時30分

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 この数週間はIT業界にとって変化が大きく、代表的な企業であるApple、Microsoft、Googleのすべてが、鳴り物入りで大きな製品発表を行った。企業のITに劇的な影響を与える可能性がある、数多くの新しくて改善された技術の発表に、スカイダイビングやジャンプする自転車から「謎の発表」まで、ありとあらゆる宣伝方法が使われた。この記事では、これら3つの企業の発表に対するわたしの解釈と、それが組織の最高情報責任者(CIO)にとって何を意味するかを説明する。

Apple

 Appleは予想されていたいくつかのハードウェア更新を発表し、その中には仕様が改善された人気のノート型Macもあった。ハードウェアの中で特に注目を浴びたのは高解像度版(高価格版でもある)の「MacBook」で、最高の賛辞を集めたが、これはほとんどのCIOにとって、あまり大きな意味はなかった。

Next gen MacBook Pro

 最大のニュースは、Appleの最新モバイルOSである「iOS 6」だ。CIOにとってiOS 6のもっとも興味深い側面は、Apple製の地図ソフトの導入によって、Googleからさらに距離を取ったことだ。このAppleとGoogleの競争激化は無害なものに見えるかもしれないが、わたしはこの2社間の亀裂の深まりは、企業顧客や消費者にとって益よりも害の方が多いものになるのではないかと懸念している。モバイル端末の地図機能は、読者の会社にとっては重要なアプリケーションではないかもしれないが、Appleはソフトウェアから検索、特許侵害訴訟に至るまでのあらゆる面で競合している「Googleの排除」を試みることによって、成功する製品を作ることに対するレーザーのように絞り込まれた目的意識を失うリスクを冒している。

 今回の発表に欠けていたのは次世代「iPhone」の発表で、これは秋になると予想されている。このデバイスについてはさまざまな憶測が飛び交っているが、CIOにとっての最大の懸念は、Appleの最新デバイスを好み、会社のリソースへの接続性を求める従業員たちということになるだろう。

Microsoft

 この数週間で、Microsoftの意欲は完全にモバイル市場に向いていることが示された。「Windows 8」に関するさらなる情報公開に加え、Microsoftは「Windows Phone」の新バージョンと、2種類のMicrosoftブランドのタブレットも発表した。Microsoftは「Windows」ファミリのすべてのデバイスはコードの互換性を確保する方向に向かっていると約束しており、Microsoftのみで構成される環境では、1つのアプリケーションをスマートフォンにも、タブレットにも、デスクトップにも採用できる。これはCIOにとっては非常に魅力的であり、今後の成り行きを見守る必要があるだろう。

 Microsoftの不思議な名前を持つタブレット「Surface」は、広範囲にわたる「iPad」の採用に歯止めをかけるものになると思われる。わたしの見方では、長年水準に達していないデバイスが続いていた中、Microsoftファミリがようやく統合されたタブレット体験を提供できるというのはよいニュースだ。Microsoftがこれで成功できなければ、タブレットでのWindowsは、今後決して受け入れられないだろう。

Microsoft Surface

 Microsoftは先行者に追いつこうとするときにもっとも力を発揮するようで、わたしは同社のモバイル市場での取り組みが、「Internet Explorer」や「Xbox」などの製品の最初の成功に似たものになって欲しいと期待している。CIOにとっては、これら2つの企業のモバイル市場での争いはある程度の不確定要素を意味するが、数年間の急速なイノベーションで結果は見えるはずだ。わたしは現時点ではデバイスに依存しないモバイル戦略が有望だと考えており、持ち運んでいるのがiPadでも、Surfaceでも、Androidタブレットでも有効なウェブベースおよびクラウドベースのアプリケーションに力を入れている。

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