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トップインタビュー

本気でやればリアルになる--パラレルス 富田社長

冨田秀継 (編集部)

2012-07-12 09:00

各界のエグゼクティブに価値創造のヒントを聞く連載「ZDNet Japan トップインタビュー」。今回はクラウド事業者向けのデータセンター・オートメーション・ソフトウェアで勢いに乗るパラレルスの代表取締役社長、富田直美氏に話を聞いた。

--これまで多くのIT企業の経営に携わってきましたね。2年前、なぜパラレルスに入社しようと思ったのですか

 2年前、私は多摩大学大学院で人間力を教えていたんです。世の中の人に「人間力とは何か」を伝えることをライフワークにしようと考えていたんですね。当時、それとはまったく関係のない文脈のなかで、リサーチ会社に務める友人から「パラレルス(に入社するの)はどうだ?」という話がきました。

 あえてこう言うのですが、私はITが好きではありません。好きではないというのは、技術が技術として見えるのは稚拙な状態だと思うからです。それなのに、ITを提供する者が鼻高々で「私たちは世の中を変える」と言っていて、とても嫌でした。

--「ITが嫌いだ」とはっきり言わないところに奥ゆかしさを感じさせますね(笑)

 私自身、技術の話は好きなのです。しかし、技術者が人の知らないことを知っているのは当たり前で、決して偉いわけではない。製品というモノがあれば批判できますが、コードはあまり批判されませんよね。

 話を戻すと、それまで8社ほど企業を経営してきたので、ITはもういいと思っていました。

 ただ、パラレルスの会社紹介を読んでいるとき、人間力を教えるという大きくて老成したテーマ、つまり人生の幕を閉じるときに考えるようなことをやっていて良いのだろうかと気づきました。ITが好きではないといいながら、ITはやはり社会を大きく変えようとしている。ITは社会インフラの一部になっていますが、インフラであるということは、より多くの人にとって公平で公正でなければなりません。でも、今のITは違うと思いました。一度はIT業界を捨てたような気持ちでしたから、思ったことは何でもできると思い、パラレルスに入社しました。

--パラレルスという会社は、コンシューマーにはMac向けの仮想化ソフトで知られていますが、企業向けにはクラウドベンダー向けの製品で認知が進んでいますね

富田直美氏
富田直美氏

 パラレルスという企業は、とても分かりやすいのです。中小事業者にクラウドを提供するためのコアの部分を持っている会社で、非常にクリアに理解できます。

 ITの活用は、エンタープライズ(大企業)レベルには浸透しています。コンシューマーでの活用も、スマートフォンの登場で急激に進みました。では、エンタープライズとコンシューマーの間には、どんな層があるのでしょうか。中小事業者がいますよね。彼らにITを道具として使ってもらいたい。エンジニアリングをしなくても、すぐにITを使ってもらえるようにしたいという気持ちがとても強かったのです。

 パラレルスの入社にあたって面接に臨んだとき、今述べたような使命感がまず一つありました。そしてもう一つ、私が過去に経営に携わった三社は、パラレルスをやるためにあったのかな、と考えるようになったのです。

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