HPが日本一になることは、世界一になることと同義--HP幹部 メリット氏 - (page 2)

柴田克己

2012-07-18 09:00

Merritt氏:90点から99.5点。ちなみに、私は要求が高い人間なので、絶対に「100点」はつけない(笑)私の高い要求に対して、日本のチームは協力してよくがんばってくれていると評価している。

--市場の拡大にあたって、特に注力していく分野はどこか

Merritt氏:日本では現在、「ビッグデータ」がトレンドとなっている。もちろん、この分野で競合する企業は多い。HPはビッグデータに関するポートフォリオを多彩に取りそろえている。一方で、その多彩さは、顧客の立場からすれば複雑に映ってしまうかもしれない。その優位性をどのように顧客に対して伝えていくかについて検討を続けている。

 日本に行ったとき、小出社長の紹介で日本の20社近い企業と話し合いを持った。それぞれの企業で、その会社が抱えている一番の課題について聞いたところ、8割の顧客は「ITのインフラに使っている費用が多すぎる」と答えた。

 HPは、その課題を解決していくための戦略として「Converged Infrastructure」を推進している。効果的な正しい方法で、正しいシステムを構築し、維持していくためのスペシャリストやサービスも取りそろえている。日本では、たしかにこの分野で大きなプロバイダーとも競合しているが、テクノロジーや製品群、サービスを見た時にはHPが最高の解決策を提供できると考えている。

小出氏:ポートフォリオが広いということは、企業が抱える多くの課題を解決するために、テクノロジーを上手くインテグレーションして提供できるだけの品ぞろえができてきたということ。この部分をHPのメリットとしてさらに押し出していきたい。

--人員削減に関する発表などもあり、日本には「HPがどう変わろうとしているのか」について不安を感じている顧客もいる。今後、HPがどう変わっていくのかについて、改めて説明をしてほしい

ジム・メリット氏
ジム・メリット氏

Merritt氏:端的に言えば、HPをより強い企業にしたいということ。われわれは、日本の顧客に対してフォーカスしている。なぜなら、日本では競争が激しく、そこで一番の企業になるということは、アジアで一番、ひいては世界で一番の企業であるということと同義だと考えているからだ。

 だからこそ、より日本のHPを強くしていきたいと考えている。そのために、日本の顧客が十分に満足してくれるサービス、製品を提供していきたいと思っている。

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