ミロク情報サービス(MJS)はデータ保護ソフトウェア「Symantec NetBackup 7.1」を活用してバックアップ体制の効率化を図っている。シマンテックが8月3日に発表した。
財務会計システムや経営情報サービスを開発、販売するMJSは、情報資産を守る取り組みを進めている。情報管理体制を強化していく中で、全国30拠点に分散保管されていた業務データの保全性を高め、事業継続性をより高いレベルで担保する対策の検討を進めていた。
東日本大震災を契機に、各拠点で個別に行われていた業務データのバックアップと保管のリスクを見直した結果、より安全なデータセンターでの一元保管を目指し、リモートバックアップと全拠点のバックアップ業務を集約化して、一元管理するバックアップ統合にすることで、事業継続性を強化する運用を始めることにしている。
MJSは2011年12月にNetBackupの採用を決定し、今年1月末からデータセンターに導入。順次、NetBackupの重複排除機能を活用し、拠点にあるデータをデータセンターに転送するという新しい運用体制に切り替えている。
新しいバックアップシステムでは、重複排除機能を活用して、比較的回線速度の遅い事業所からでもネットワークトラフィックに極力負荷をかけないリモートバックアップを実現している。NetBackupは、ネットワークのトラフィック量に応じて自動的に転送データを増減し、ジョブが途切れても直前ポイントから自動再開する機能を持っている。
MJSは、重複排除機能を活用して15Tバイトのバックアップ対象データを1カ月バックアップした結果、一般のバックアップ方法では約65Tバイトになるデータ量を、6分の1に相当する11Tバイトに抑えることに成功している。