Dash Previews
もう一つの本当にクールな機能は、「Dash Previews」だ。この機能は、Dashの中からアプリケーションのプレビューを表示する。これは、ユーザーがアプリケーションやファイルの他、音楽、動画などさまざまな項目のプレビューをいつでも見られるということを意味している。これらのプレビューは、アプリケーションを立ち上げなくても見ることができる。例えばメディアファイルであれば、曲を検索してそれを(Dashに表示されたときに)右クリックすれば、すぐにその音楽に関するタグ情報が表示されるのと同時に、その音楽が自動的に再生され始める。
より簡単にアプリケーションをインストール
Ubuntuの開発者は、アプリケーションのインストールを驚くほど簡単にした。ユーザーは「Unity Dash」からアプリケーションを検索することができる。アプリケーションがインストールされていれば、検索結果にはそれが表示されるが、もしなければ、Ubuntuソフトウェアセンターから得られたアプリケーションのリストが表示される。そこでインストールしたいアプリケーションをクリックし、sudoのパスワードを入力すれば、そのアプリケーションはPCにインストールされる。Ubuntuソフトウェアセンターを開く必要はない。
その他の改善点
ユーザーはまた、かなりの性能向上を感じられるはずだ(これは3.4カーネルのおかげだ--わたしは3.6カーネルでこの恩恵が受けられると思っていたのだが)。ARMベースのシステム向けに行われた性能最適化のおかげで、Intelベースのシステムも性能が上がっている。また、UnityのためのOpenGLの性能最適化による性能向上もある。
さらに、アップデートマネージャにも手が加えられた。これは、Ubuntuソフトウェアセンターとアップデートマネージャの間の混乱を軽減するためだ。アップデートマネージャは今回、目的が非常に明確にされ、使いやすくなった。
それから、Ubuntu 12.10用のダウンロードISOイメージが、800Mバイトの単体のイメージになったことも知っておいてほしい。CD用のイメージとDVD用のイメージが1つに統合されたのだ。これによって、ダウンロード時間が影響を受けることに注意してほしい。
Ubuntu 12.10の最大の改善点はウェブの統合であり、これは極めて筋の通ったものだ。デスクトップの世界は、ますますクラウドベースのツールに依存するものになってきている。これらのツールとデスクトップを直接的に統合することは賢い選択であり、Ubuntuは競争でさらに優位に立つだろうとわたしは思う。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。