ソフトバンクテレコムは米Virtual Computing Environment(VCE)と提携、IT基盤製品「VCE Vblock System」をシステム基盤とする法人向けクラウドサービスを12月から提供する。
VCEは、Cisco SystemsとEMC、VMware、Intelが2009年11月に共同で設立した連合体。Vblock Systemは、CiscoのIAサーバ「Cisco Unified Computing System(UCS)」やVMwareのハイパーバイザ「vSphere」をはじめとする仮想化技術、EMCのストレージなどで構成されるパッケージ製品。必要な検証テストをすべて終えていることで、ユーザー企業が事前に検証する必要がない。“オープンメインフレーム”とも呼ばれるカテゴリに属している。
Vblock Systemをシステム基盤として提供するクラウドサービスは、ユーザー企業が自ら膨大なコストをかけて構築、運用する従来型のオンプレミスシステムとは異なり、プライベートクラウドに必要とされるプライバシーやセキュリティ、管理での利点と、パブリッククラウドの俊敏性や利便性、商用モデルといった特徴を兼ね備えると説明。同サービスは、設備投資や長期のリードタイムを必要としない“サービスプロバイダーモデル”で提供するという。