SAS Institute Japanは9月3日、インメモリ型ビジネスアナリティクス(BA)ソフトウェア「SAS Visual Analytics」導入を検討する企業向けに「触って感動、速さに驚嘆。SAS Visual Analytics体感プログラム」の提供を開始した。操作性や性能を実データで体感してもらうことを趣旨にしている。
ビッグデータ活用を模索する中でIT部門では「増加し続ける大量のデータを現行システムでは扱えなくなっている」「めまぐるしく変化するユーザー部門の要件に従来のビジネスインテリジェンス(BI)ツールでは対応が追い付かない」「要件変更にあわせた多次元データベースの再生成に大きな工数が必要」といった課題が挙げられていると説明する。
その一方でユーザー部門側からは、現在BIツールを使っているが、「期待するスピードやタイミングで結果を得ることができない」「時間と場所に縛られずにモバイル環境でレポートを閲覧したり、データを探索したりしたい」「過去分析よりも高度な分析を行いたい」といった声も挙げられるようになっている。今回のプログラムは約1~2週間を想定、以下の3つのステップで構成される。
- 体感・検証を実施するためのプラン策定
ビジネス要件をヒアリングし、解決すべき課題を特定する。分析対象となるデータを選定、検証項目を洗い出し、ゴールを設定し、スケジュールを設定する - 環境構築と検証実施
ブレードサーバで環境を構築し、業務で使用している実データをローディング。検証項目にそった検証を実施し、ビジュアルなアドホック分析、ビジュアルなレポート、ダッシュボードの作成、閲覧を体感する - 体感・検証の評価
検証結果を評価する。現在のビジネス課題のサマリ、体感・検証項目ごとに評価、総評する。課題解決に必要とされるVisual Analyticsのシステム構成を提案する
検証環境は日本ヒューレット・パッカード(HP)のブレードサーバを活用する。日本HPの検証センター内で検証するには無償だが、日本HPのブレードサーバとVisual Analyticsを貸し出す場合には有償となっている。プログラムは12月末までを予定している。
Visual Analyticsは、業界標準のブレードサーバを複数台使用し、専用設計された業界初のスケールアウト型のインメモリアーキテクチャを採用している。7月から提供されている。