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ITを体系的に理解する:ITの歴史は「伝票・台帳・帳票の進化」 - (page 2)

宮本認 (ガートナー ジャパン)

2012-09-04 12:00

「要は、ホストコンピュータが出たことなんです。そこで『端末』と『ホストコンピュータ』を、『ネットワーク』でつないで、伝票を『発生点入力』し、『発生点参照』ができるように『ホストコンピュータ』で台帳を作成・蓄積し、帳票を作成できるようになったことなんです」
「うぅん……すごそうな感じがするんだけど、それって、どういう具合にすごいの?」
「そうですよね、いまいち、わかんないですよね。何がすごかったかというと、それまでは実は『伝票を書いて集める』これを紙と人手でやってました。そして、それをコンピュータ用にデータ化する、そして、そのデータをコンピュータに読み込ませて、計算と蓄積をさせる、って流れでした。それが、オンラインの登場によって、コンピュータはいついかなる状態でも『開店』状態で待っているんですね。そこで、伝票を書きたいときに端末から打ち込むと、すぐにホストコンピュータの台帳と帳票が作成される状態になった」
「なるほどねぇ。じゃ、昔はうちにも紙で伝票書いてた時期があったんだが、それがいつの間にかなくなったのは、みんなが持ってるPCから伝票入力しちゃってるからか。当たり前だけど、そうだよな」
「そうですね。おそらく、そうだと思います」
「なるほどねぇ……。確かに、これがあると、業務の効率化って進むわなぁ。ものすごいイメージ湧くわ。これ、すごいよな」
「そうですね」
「手書きで伝票書いて、それをパンチにして、しかも遅れてそれが台帳に入るわけだよな? 中には間違って入力されるのもあるんじゃろうから、その間違った内容で報告なんか作っちゃったら、その間違いの影響も結構出るわな。それが、一発でCFOの台帳に入って、しかも最新の状態で正しいって、三倍お得って感じじゃない?」
「まさしく。この業務改革効果は、計り知れなかったでしょうねぇ」
「分かるなぁー……これが結局、会計だけじゃなくって、販売や生産管理、調達なんかに使われるようになったんだろ? 銀行だったら、預金の出し入れや、振込とか引落とか振替に使われるようになったんだろ? 保険だったら、保険契約の台帳登録とか請求とかに使われるようになったってことだよな……あぁ、分かるなあー」
「副社長、なんか、ボケてます?」
「いや、確かに衝撃だよ、これは。で、これがいつくらいまで続いたの?」
「はい。実は、90年代後半くらいまでです。タレントの田原俊彦さんが、某日系企業の『SIS』のCMをやっていた時代くらいまでですね」

目的と技術の進化

「それはそうと、ITなのに結構時間がかかったなぁ。ここまでの進化は、非常にゆっくりって感じじゃない?」
「えぇ。やっぱり、ベースとなる半導体の能力がそんなに高くなかったので、ゆっくりめの進化に感じるんでしょうね。半導体は乗数的にその能力が上がるもんですから、昔の2倍と今の2倍では、意味が違います。ですが、そろそろ、ITが訳がわからなくなる時代になってきてます」
「あぁ、私がいやな気持ちにそろそろなり始めるってことだなぁ……」
「ここから、話は二つに分かれます。『利用の意図の変化』と『技術のさらなる進化』の話です」

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