サムスンはIFAにおいて数多くの新製品を投入し、その積極ぶりは他社を圧倒した格好だ。
同じく韓国のLG電子は、展示ブースの内容は1月の「International CES」の内容を踏襲したようにしか見えないが、年内発売を予定している55型の有機ELテレビの完成度を高めるとともに、3Dを徹底的に訴求する姿勢をみせ、来場者の関心を集めた。
そして、展示の表面からは見えてこないのだが、ソニーや東芝が主力展示に置いた4KテレビのパネルはいずれもLG製。同社のパネル技術が水面下で浸透していることを裏付ける内容ともいえよう。
それに比べると、日本勢はややおとなしさを感じざるを得なかったともいえる。各社の会見を見比べても、平井一夫社長自らが説明したソニーを除く各社の記者会見は、どうしても見劣りした。
IFA終了から1カ月後の10月2日からは「CEATEC JAPAN」が日本で開催される。そして、来年1月には米ラスベガスで「International CES」が開催されるというように、IFAを皮切りに大型家電見本市が相次ぐことになる。
お膝元のCEATECでの展示、そして、新製品投入がさらに集中するとみられるInternational CESにおいて、日本の電機メーカーがどんな巻き返しを図るのかが注目されよう。
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