健康食品や医薬品などをネット上で販売するケンコーコムはIaaS/PaaS「Amazon Web Services(AWS)」上で統合基幹業務システム(ERP)パッケージ「SAP ERP」を8月から本格稼働させている。SAPジャパンなどが9月11日に発表した。
ケンコーコムは東日本大震災を契機に、安定的な事業運営の構築を目指して自社運用(オンプレミス)からクラウド対応のシステム構築に着手、2011年内にAWSへの移行を完了させている。一方で、商品数や顧客数の増加に伴って拡大している業務の効率化と安定化に向けて、企業全体を統合的に管理する基幹系システムとなるSAP ERPの導入を進めていた。
AWS上へのSAP ERP導入は、リスク分散や事業継続計画(BCP)という意図に加えて、ケンコーコムの速いビジネス速度にあわせた選択と説明している。一層の業務効率化と安定化を図り、今後の成長や業容拡大にも迅速に対応していくとしている。
今回のシステムは、SAP ERPを中核としてベストプラクティスやテンプレート、導入のノウハウを一つにしたパッケージ「SAP Business All-in-One」という形で導入している。NTTデータソルフィスのテンプレート「専門商社向けモデルシステム(略称:BMT)」が採用されている。