米Salesforce.comは9月11日、エグゼクティブバイスプレジデント(EVP)兼最高自動車業界責任者(Chief Automotive Officer:CAO)としてPatrick Pelata氏が就任したことを発表した。Pelata氏はRenault/日産でさまざまな役職を歴任している。
Renaultと日産は1999年に提携し、Pelata氏はCarlos Ghosn氏とともにRenaultから日産に派遣されている。日産では、製品と設計の戦略を担当するEVPとして、米国とアジアの両市場に焦点を当てて、日産と海外向け高級車ブランド「Infiniti」の製品とブランドの復興を実現させた立役者の一人という。日産の欧州地域の責任者も務めている。
Renaultでは、新興市場の拡大、電気自動車(EV)の製品戦略を推進。最高執行責任者(COO)として2008~2009年の金融危機の間、グローバルビジネスの統括責任者も務めている。Renault/日産グループの「コネクテッドカー」ビジネスのイニシアティブも主導していた。
Pelata氏は、Salesforce.comでは自動車業界向けのソーシャルクラウド技術とモバイルクラウド技術の戦略統括責任者としての役割を担う。Pelata氏を迎え入れた会長兼最高経営責任者(CEO)のMarc Benioff氏は以下のような声明を明らかにしている。
「ソーシャル革命によって、自動車業界では次世代のコネクテッドカーを通じて、これまで以上に顧客との緊密なつながりを確立できる、画期的な機会が創出された。自動車業界の未来はソーシャルにある。このような自動車業界へ向けた当社の戦略を主導する人物として、Pelata氏以上の適任者はいないと確信している」