日立、1台のPCサーバで複数のハイパーバイザを動作させる技術を開発

田中好伸 (編集部) 2012年09月13日 12時24分

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 日立製作所は9月13日、1台のPCサーバで複数のハイパーバイザを動作させる技術を開発したと発表した。レッドハットと協力して、クラウド向けサーバ仮想化技術として9月14日から提供する。

 今回開発した技術は、統合サービスプラットフォーム「BladeSymphony」に搭載されているサーバ論理分割機構「Virtage」の機能を拡張し、論理的に分割したサーバの区画(LPAR)の上で複数のハイパーバイザを安定的に動作させるというもの。マルチテナントのクラウド環境でテナントごとに割り当てたLPAR上でハイパーバイザを動作せることで、各テナントでの負荷変動や障害からの独立性を高められ、1台のサーバ上で複数のテナントを効率的に集約できるとメリットを説明している。

 日立とレッドハットは共同で、Virtage上で企業向けLinuxディストリビューション「Red Hat Enterprise Linux(RHEL)」に標準で搭載されるハイパーバイザ「Kernel-based Virtual Machine(KVM)」が複数動作することを検証した。BladeSymphonyのハイエンドモデル「BS2000」の標準サーバにRHEL KVMの動作認証取得版のVirtageを搭載し、9月14日から販売する。

 1台のサーバ上に複数部門の仮想サーバが混在する場合など、複数のテナント向けにサービスを提供する際の課題が解決でき、システム基盤の省スペース化、省電力化に貢献できると説明。1つのRHEL KVM環境に割り当てるサーバのリソースをVirtageで任意のサイズに設定できるため、RHEL KVMによるサーバ仮想化環境をユーザーの希望するサイズで提供できるとしている。

 日立は、Virtage上のRHEL KVMの動作の検証や導入のコンサルティングを目的にした「RHEL KVM on LPARソリューションセンター」を日立ハーモニアス・コンピテンス・センター内に開設。今後、同施設を通じてVirtageとRHEL KVMを組み合わせたサーバ仮想化技術を提案していく。

 Virtageは2006年に、Intelのハードウェアでのサーバ仮想化機構と日立がメインフレームで培ってきた論理分割技術を組み合わせて開発した技術。物理サーバと同等の信頼性を確保できることから、基幹系システムなど大規模なシステムに利用されているという。

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