米国時間9月12日、Appleから待望の「iPhone 5」が発表された。この携帯電話には新たな機能とテクノロジが数多く搭載されているものの、12日の発表で評価される対象はAppleだけではない。では今回のイベントによって、誰が勝ち組となり、誰が負け組となるのだろうか?
iPhone 5に関するさまざまな情報が数カ月前から漏れ伝わっていたものの、その全容が明らかになったのは米国時間9月12日に開催されたメディア向けイベントが初めてであった。
同イベント後、市場から手放しで好意的な反応が返ってきたわけではなかったものの、この新型スマートフォンによって「Appleはまだまだイケている企業だ」という一部のコンシューマーの信念が裏付けられるかたちとなった。
Appleが他社のスマートフォンに「キャッチアップ」する必要に迫られたのは、同社がスマートフォン市場に参入して以来、初めてのことであった。「4G LTE」接続と4インチ画面は、Appleが1年前に搭載を見送り、トレンドを作り出すことができなかった部分だった。
Appleの起こした波は今後、同社に長期的な利益をもたらすだろうが、この新たなテクノロジによる影響はライバル企業や業界各社、一般の人々に対しても及んでいくはずだ。
勝ち組
Apple: Appleが市場において大勝ちするのは疑いのないことだろうが、コンシューマーの心をしっかりと捉えられるのだろうか?WiredのMat Honan氏は、iPhone 5について「極めて素晴らしい、そしてどうしようもなくつまらない」と評しており、これが多くの人々の偽らざる心情だとも言えるだろう。とは言うものの、他のiデバイスと同様に、iPhone 5は売上チャートの上位にさっそうと登場し、これまでのモデルが発売された時の記録をさらに更新することになった。