ネオジャパンは10月10日、グループウェア「desknet's」の後継製品として「desknet's NEO」を12月から発売することを発表した。税別価格は100ユーザーで50万円から。現在、規格化が進みつつあるHTML5を全面採用している。
desknet's NEOでは、企業内部で140文字の“つぶやき”でコミュニケーションを交わす「ネオツイ」が新しく搭載されている。ネオツイのメッセージを使えば、都度ブラウザで再読込せずに自分あてに届いた新着情報をリアルタイムで確認できる。ネオツイのつぶやきやダイレクトメッセージを使うことで、メールよりもスピードの速い社内ソーシャルコミュニケーション基盤として活用できるという。
タブレットやスマートフォンなどマルチデバイス対応策として、iPadやAndroidタブレットでも同じユーザーインターフェース(UI)で利用できるようになっている。各画面はタッチ操作を意識し、タブレットでも快適に使えるようになっている。スマートフォン向けにはHTML5で独自のインターフェースも用意することで、iPhoneなどのスマートフォンからも快適に利用できると説明する。
desknet's NEOでは、HTML5を採用することでUIが改善されるという。グループウェアの基本機能であるスケジュールやウェブメール、ワークフロー、文書管理などを改善している。
スケジュール機能では、登録の際のUIを改善して、参加者の調整や空き設備の検索など、予定の調整にかかる手間が削減されるという。すべての機能は利用する場所のタイムゾーンに標準で対応、世界中のどこからでも正確な時間で利用できるようになっている。
ウェブメールでは、同社の製品「Denbun」の技術を採用してUIを全面的に刷新している。メールのプレビューやドラッグ&ドロップでのメール整理など、メールクライアントソフトに負けない使いやすさを実現していると説明する。日本語以外のメール送受信にも対応している。データ管理方式の改善で大規模環境でも利用できるという。
ワークフローでは、申請内容に応じた申請経路の分岐、利用者の役割に応じた“ロール”の追加など社内決裁の実運用に即した多くの機能を拡張している。文書管理では、ドラッグ&ドロップで文書をフォルダに整理できるとともに、ファイルの一括アップロードも可能。文書の複数世代管理にも対応して、より効率的で柔軟になっていると説明する。
サポートするサーバOSはWindows Server 2012とRed Hat Enterprise Linux、CentOS。仮想化環境やパブリッククラウドのIaaS上での動作もサポートする。
ファーストリリースの12月には、データベースにSQL Serverを利用した中堅大規模向けモデルを提供する。2013年2月からは、オープンソースソフトウェアを採用し、低コストに利用できる中小規模向けモデルも予定している。
既存ユーザー企業向けに無料の移行プログラムを予定。来春にはSaaS型での提供も予定している。