NTTデータは10月10日、子会社のNTT DATA EMEAを通じて、英RMA Consultingの発行済み株式をすべて譲り受けることで合意したことを発表した。NTTデータによる事実上の買収となる。
RMAは、ウェブサイトやモバイルサイトなどのユーザーエクスペリエンス(UX)コンサルティングを手がける企業。NTTデータによると、大手金融機関や公共機関などを顧客に持つ。
買収の目的は、RMAのUXコンサルティングの活用にある。RMAはUXの設計に長けてはいるが、実際のシステム開発は外部に委託することが多かったという。NTTデータでは今後、RMAの既存顧客を対象に、コンサルティングをフックにしてシステム開発をNTTデータが手がけるなどの連携を図る。また、NTTデータのシステム開発案件でRMAのコンサルティングを活用し、顧客により価値のあるシステムを提案していきたい考えも示している。
RMAの従業員数は30人。2012年2月期の売上は830万ポンド、日本円で約10億4000万円。買収金額は非公表。